Porsche 991 Carrera S (2012/5) 前編
   
クルマ好きなら誰でもが一度は所有したいと思うポルシェ、そのなかでも半世紀に渡って他に類の無いリアエンジン方式として生産が続いている911は、世界中のクルマの中でも今や別格の存在となっている。ボクスターやケイマンもポルシェには違いないが、ポルシェといえば911であり、ポルシェに乗っているというのは911に乗っているということが暗黙の了解となっている。

その911が久々に大規模なモデルチェンジを行なって新 世代となった。先代の997は2004年に発売されたが、基本的には、そのまた前の996をベースとしていた。その996は1997年に発売されたが、ポルシェの歴史に刻まれる程の大変革、取り分けエンジンの水冷化という初代911(1964年〜)から何と30年以上経って初の大英断だった。そういう意味ではプラットフォームから完全に一新した今回の991は、実に15年ぶりの本格的なモデルチェンジとなっている。

そこで、この話題の新型911に早速試乗してみた。試乗車はカレラS(PDK 1,456万円)にこれでもかというオプションを付けていたから、車両価格だけでも1,700万円くらいにはなっていただろう。したがって、これを買おうと思ったらば、総額で1,800万円を軽く超えることになる。では、何故カレラではなくカレラSなのかといえば、偶々試乗車がカレラSだったからだ。まあ、高いのに乗せておけば問題ないだろう、という発想なのだろうか?普通は1千万円を軽く超えるようなスポーツカーの試乗車といえば、輸入元に一台あって持ち回りで確実な見込み客のみに試乗させるという方法が殆どだが、高価格スポーツカーとしては例外的な販売台数を誇るポルシェの場合は、試乗車も各ディーラー(ポルシェセンター、通称”PC”)に用意されているという面では、試乗記を書きやすい状況にある。 読者の中で、ポルシェには興味があるが、何しろ高価で直ぐに買える訳ではないので試乗を申し込むのは気が引ける、という場合も多いだろう。しかし、多くのPCは販売実績も好調で、今直ぐ契約出来そうな商談探しに目の色を変えているという事は少なく、寧ろ長い目で見ての顧客確保を狙っていたりするから、試乗はし易い部類に入る。とはいえ、PCによっては一見さんを無視したり、適当に扱ったりという噂もあるから、一概には言えないが・・・・。

先ずは、新旧の違いを主要緒元で比較してみると

   

アウターサイズは全長が4,435→4,500mmと+65mm、ホイールベースが2,350→2,450mmで+100mmの延長となった。このホイールベースの延長が走りに対してどうのように影響があるのかが、興味のあるところだ。世間では乗る前から軽快性が失われるの何のといって批判している輩がいるが、クルマは乗ってみてナンボ。そしてスタイルは写真で見ても判るように、ホイールがカレラ/カレラSで それぞれ18/19インチ→19/20インチとワンサイズづつ大きくなり、タイヤ外径も大きくなった。この大きくなったタイヤ&ホイールを収める為にホイールアーチも大きくなり、結果的 にウエストラインが高くなったのに対して全高は寧ろ低くなったから、見た目ではサイドのグラスエリアが少なくなり、より低くてキャビンが小さく見えるような911らしく無いスタイルになっている。911といえば大き目のグラスエリア(キャビン)でちょっと不細工なのが特徴であったが、モデルチェンジの度にスタイルが良くなってきて、遂に991では他車のスポーツカー並(?)になった。とはいえ、イタリアンスポーツのフェラーリやランボルギーニの圧倒的に低く て広いスタイルに比べれば、マダマダ実用性重視であり、ポルシェらしさを失った訳ではない。


写真1
一見同じようだが、よく見ると低く広く、より現代的に進化している。
 

写真2
フロント同様で、誰が見ても911と判るが、よく見れば違う。991はタイヤ&ホイールの大きさが目に付く。

写真3
997よりも微妙に背が低い991。

写真4
ウエストラインから下は目一杯広いが、キャビンは大きく絞られているという特徴的なデザインは変わらない。
写真5
全長が4,435→4,500mmと+65mm、ホイールベースが2,350→2,450mmで+100mm延長された。
これにより、991のオーバーハングはより短くなったが、写真で見れば切り詰められたのは、その殆どがフロントであることが判る。
この角度で見ると991のタイヤ&ホイールの大きさが良く判る。
911系のヘッドライトは既に先代997からダイナミックレベライザー内臓のバイキセノンライトとLEDポジションライトが標準装備されていたが、今回の991ではインジケーターライトもLED化された。ヘッドライトのガラス越に見えるユニットは997とは全く異なっているのが写真で判る(写真6)。 ポルシェに限らずBMWなどの欧州車ではキセノンライト装着車には必ずヘッドライトウォッシャーが付いているが、これは熱効率の良いキセノンライトではガラスが冷えたままのために寒冷地では水蒸気が凍結した膜になってライトの光を遮るのを防ぐ為に、ウォッシャーで温水を噴射して溶融するようになっている。さて、国産車の場合はどうなっているのだろうか?

リアビューはテールライトの形状が変わったことが997との大きな識別点だが、LED式のテールライト自体は997から採用されていた。カレラSは従来からのアイデンティティであるデュアルチューブ・ツインエクゾーストテールパイプと呼ばれる左右から片側2本出しの排気管を覗かせている(写真7)。今回の試乗車にはオプションのスポーツエクゾーストシステムが装着されていたが、その効果については試乗編にて。

そして、以前は”Carrera S”のみだったリアのエンブレムが、今回の991からは”911 Carrera S”となり、更にその上に”PORSCHE”まで追加された。今まで発売されていた911でリアに”PORSCHE”のエンブレムが付いたのは多分初めてだったと思う(写真8)。

写真6
ダイナミックレベライザー内臓のバイキセノンライトとLEDポジションライトは997から標準装備されていたが、今回の991ではインジケーターライトもLED化された。
写真7
テールランプの形状が変わっているがカレラSのアイデンティティである片側2本出しのデュアルチューブ・ツインエクゾーストテールパイプは踏襲されている。
写真8
リアエンブレムは、今回から初めて”PORSCHE”の文字が張られた。
更に”Carrera S”の前に”911”も追加されている。
リアエンジンの911はフロントのボンネットに相当するカバーを開けても、当然ながらエンジンは入っていない。そこはラッゲージコンパートメントとなっていて、ちょっとした旅行のための荷物を積めるように成っている。このスペースは997に対して奥行き方向が少し狭まったような気がする。まあ、考えてみればフロントのオーバーハングを詰めたのだから当然ではあるが(写真9)。

リアのカバーを開けると、997ではエンジンの後部を見ることが出来たし、これは歴代の911で踏襲されてきたものだったが、今回の991ではカバーを開けても何も見えない状態になっている(写真10)。それではユーザーは、このカバーを開けて一体何をするのかといえば、オイルと冷却水の補充を行うのだ(写真11)。そうはいっても、オイルはドライサンプで10Lも入るから、普通は補充ということもないし、冷却水だって、今時使用中に補充するなんていうのは冷却水系統が漏れている時くらいだろう。だから、ここをユーザーがこのテールカバーを開く機会は無さそうだ。

サイドウィンドウはドアを開閉する時には少し下がり閉めた時点でボディ側の隙間に喰い込む形で、サッシレスの欠点を補っているのは従来どおりだ(写真12)。この方法はBMWでも使われているし、国産ではフェアレディZやスカイラインクーペでも採用されている。ただし、ポルシェの場合はドアノブを引くとモーターでサイドウィンドウを下げるので動作は遅い。 ということは、特にドアを開ける時にノブを思いっきり引いて、その勢いでドア開けるような動作をすると、ドアが開き始めた時点ではサイドウィンドウが完全に下りていないために、一瞬ガラスの先端が引っかかって、ウィンドウが撓むことがある。したがって、ボクスター、ケイマンも含めたポルシェ各車のドアを開ける時には一度ドアノブを引いて、一瞬後にドアを引っ張るのがウィンドウを傷めないコツとなる。もしも、担当のディーラーマンやサービスマンが一気にドアを引いて、ウィンドウガラス上端を一瞬引っ掛けるようならば、その担当者はポルシェ好きでは無いという事になるし、サービスフロントやメカニックだったら言語道断だ。

写真9
フロントラッゲージコンパートメントのスペースは一見変わらないように見えるが、997は黄色←→部分がボックス状になっていて、ここにアクセサリー類を保管できたために、991ではスペースがその分減っていることになる。

写真10
997では後端が辛うじて見えたエンジンは、991では全く見ることが出来なくなった。

写真11
エンジンカバーを開けると左端には冷却水とエンジンオイルの注入口がある。

写真12
サイドウィンドウはドアの開閉時は一旦下がり、閉めたところでボディ上部に喰いこませるのは、以前から同じ。
997の標準シートがバックレストの角度調整のみが電動だったのに対して、991は上下も電動化された点が異なるが、シート表皮は997時代 と変わりは無く、サイドに合成皮革を使ったパーシャルレザー仕上を標準シートに使用している。勿論ポルシェの事だから多くのオプションが用意されているが、これらを文章で表現しても判り辛いので下表に整理してみた。

   

スポーツシート・プラスの場合、サイドサポートは標準に対してより固く深くなっている。また、メモリー付きの場合はシートポジションに加えてドアミラー、ステアリングホイール、ライト、ワイパー、クライメートコントロール、ドアのロック、そしてメーターパネルの設定を記憶させることができる。更に上記シートにはシートヒーター(8.3万円)、シートベンチレーション(18.7万円)がオプション装着できる。試乗車には エレクトリックコントロール スポーツシート(写真14)にシートヒーターとシードベンチレーション(写真15)が装備されていたから、シートのオプション代だけで67万円となる。

リアのスペースは相変わらず狭く大人が乗るのは厳しいが、それでも緊急用には使えるし、何よりラッゲージスペースとして手荷物を置くには便利だ。これがボクスター/ケイマンの場合は手荷物どころか上着を脱いでも置き場が無いという状況になるから、911のリアスペースのご利益を一番理解できるのはボクスターオーナーかもしれない。そのリアシートはバックレストを前に引 いて倒すと荷物スペ−スとなるので、試乗車でも早速やってみたがビクともしない?よく見ると何やらストッパーのようなものが見えるので、これを引いたら無事に畳むことができた。さらに997のリアシートは座面センターとバックレストの上半分はレザー表皮が使われていたが、それ以外はカーペットの材質であり、何やら床に座っているうような気持ちにる のだった。それに対して991ではやっとクルマのシートのレベルになったことになる(写真16)。

写真13
シートの基本的な形状は大きく変わっていない。

写真14
試乗車はオプションのエレクトリックコントロールスポーツシートを装着しているので、シート調整はフル電動でポジションメモリーも付く。

写真15
オプションのシートベンチレーション装着のために、シートセンターには通気穴が開いている。

写真16
相変わらず狭くて+2以外の何物でもないが、少なくとも997のようにカーペットの上に座っているような待遇からは、少し改善された。
バックレストを倒す際に、991ではロックを外す必要がある。997ではそのまま倒せば良かったのに、返って使いづらくなったような気がする。

991の内装色は標準として4色、スペシャル/ツートンとして3色、ナチュラルレザーに2色という選択肢(と価格のアップ)の多さで、まあ伊達に1千万円代の価格を付けている訳ではない。その中で、今回試乗した991の内装色はルクソールベージュという明るい、しかし汚れやすそうな色だった。実は以前試乗車や展示車を写真に撮っておいたデーターを調べたら、997は全てがブラックの内装だった。内装色がこれだけ違うと、同じモデルでも随分と違う印象となるので、新旧比較が黒とベージュというのはチョイと問題もあるが、まあ現実にそれしか出来ないので、以下はその辺を考慮していただきたい。

991のインパネデザインはPanameraから始まったが、2車を比べると実際には大分違うのが判る。  Panameraはサルーンであり、全幅も広いから余裕があるデザインとなっているのに対して、991はコンソールのスペースが狭くて、結果的にPanameraのようにスイッチ類をPDKセレクターの両脇に配置できず、手前に持ってきたために、偉そうな感じではPanameraに一歩を譲るのは仕方ない。このコンソールの特徴としてセンタークラスターの高い位置から大きく傾斜して繋がっていることで、これはカレラGTに端を発している。

写真17-1
991のインパネはPanameraに始まる新世代ポルシェの流れに従っている。
写真17-2
997のインパネは996から大幅に進化したと思ったが、こうしてみるとそれでも未だ古臭い。
写真17-3
新世代ポルシェの始まりであるPanameraのインパネ。
厳密にはカレラGTに端を発しているが、量産車という意味ではPanameraが最初だった。

写真18
インテリアで最も変わったのがコンソールで、991ではカレラGTに始まり、パナメーラで量産化された大きく傾斜したデザインとなった。

写真19
センタークラスターのデザインも全て変更になっているが、上部にエアーのアウトレット、その下にナビという基本配置は変わっていない。
BMWのようにナビを最上部に配置して視線移動を最小限にする、なんていう考えはないようだ。
写真20
997の場合コンソール上のPDKセレクターの手前には手動式の駐車ブレーキレバーがあるだけだったが、991ではスイッチがズラっと並んでいる。 br>
センタークラスターというよりも、寧ろコンソール前端というべき位置にあるエアコンコントロールパネルは997とは全く別のデザインとなったが、ドライバーからみて約45°の角度となるディスプレイは997の垂直な取り付けに対して見易さで大いに勝っている(写真21)。 997ではセンタークラスター下端に強引に並べられたPASMやスポーツモードなどのスイッチ類は991ではコンソール上のPDKセレクター後部にズラリと並んだスイッチ郡に配置されていて見易さでは大いに向上した(写真22)。なお前述のように、パナメーラやカイエンではPDKセレクターの両側にこのスイッチが配置されている。


写真21
オートエアコンのコントロールパネルの配置は全く異なっている。
997の場合はセンタークラスターというよりも、コンソール前端というべき位置に配置されている。

写真22
997ではセンタークラスターの下端にあって見辛いし使い辛いという走行関係のスイッチ類は、991ではコンソール上にまとめてズラッと並ぶスイッチエリアに配している。
カップホルダーなんていう装備は本来ポルシェのような性能命のスポーツカーには不要のような気がするが、それでは日米のユーザーが納得しないようで、先代997でも組み込み式のカップホルダーが標準で装備されていた。これは今回もほぼ踏襲されていて、グローブボックスの上部に巧妙に組み込まれいるが、剛性感の塊のようなボディや操作機器類に比べると何となくひ弱な感じがする。ここはひとつ、たかがカップホルダーに何でこれ程までにゴッツいものを作るんだ、と言われるくらいのモノを付けて欲しかった(写真23)。

この日本では絶対に必要となるのがETCユニットだが、991はグローブボックスに仕込んである(写真24)。ETCは日本独自のものだから、結果的に後付状態になるが、まあ綺麗に纏まっているほうだろう。それでもBMWのようにルームミラーに一体型として仕込んであるために、実に自然に組み込まれているといういう訳にはいかない。BMWは日本仕様として本気でETCユニットを開発したのだが、言い換えればそれだけ日本は良いお客さんだということだ。

試乗車にはオプションのチルト/スライド式電動サンルーフ(29.9万円)が装着されていた。操作はコンソール上のスイッチの中央部付近のスイッチで操作する。詳細は写真25〜27を参照願うとして、サンルーフというのは個人的には好きになれない。スライドしいてもオープン状態の開口部は意外に少なく、大した開放感でもないし、故障の頻度は増えるし、重いメカを天井部に付けるために重心は高くなるなど、どうも良いことが無さそうだ。まあ、30万円の予算はモット有意義なオプションに回した方が良さそうだ。


写真23
997と基本的に同じ構造のカップホルダー。
ポルシェブランドにしては剛性はなく、弱そうなのが気になる。


写真24
グローブボックス内に配置されているETCユニット。

写真25
サンルーフの開口面積は狭いから、大した開放感は感じない。写真で見ても開口部の60%くらいしか開かない。

写真26
チルトアップさせたところ。ヘビースモーカーには有益な装備となる。

写真27
センターコンソールのスイッチ群の中央部にあるサンルーフのスイッチ。手前からクローズ、チルト、オープン。


写真28
ルーフ上のルームライト&スイッチ、そしてカーテシーライトとパークアシストのOFFスイッチがある。1,500万円のクルマのオーバーヘッドコンソールとしては、随分と地味だ。
991になって大きく変わったのはインテリアデザイン、取り分けドアのインナートリムは全く雰囲気が変わってしまった。また、997ではドア側面に配置されていたサイドウィンドウのスイッチやサイドウィンドウ先端に配置されたサイドミラーの調整スイッチなどは、991ではドア側のアームレストに組み込まれたことで、世間の常識と同じになった。まあ、どちらが良いかはオーナーの趣味の問題だが、997の独特の方式はポルシェらしさもあったが、それが普通のクルマになってしまったと嘆くマニアがいてもおかしくない(写真29)。

ドアに組み込まれたスピーカーには、”BOSE”のエンブレムが見えるように、この試乗車はBOSEサウンドシステム(25万円)が装着されていた(写真31)。ドアのサイドポケットはリアにスペースを持つ911系では完全な2シーターのボクスター/ケイマン程のご利益は感じないが、それでも便利には違いない(写真32)。 試乗車はこれでもかとオプションを付けまくっていたので、内装もレザーだらけ、という感じだ。991のレザーインテリアは車内の部分毎に別々にオプションが設定されているので、好みの部分だけをレザー化できるが、フルレザーにするには、各部で5〜20万円ずつのオプション価格を合計していくことになり、結局恐ろしい金額になる。一例としてダッシュボードをレザーにするにはレザー仕上げダッシュボードトリムパッケージ(19.6万円)というオプションを注文することになる(写真33)。 そして、ドアトリムやリアコンパートメント、エアベント等等・・・・。なお、ルーフライニングは標準でアルカンターラ仕上げとなっている(写真34)。


写真29
997時代は価格の割りにチャチだったドアのインナートリムは、991では値段相応の高級感を醸し出している。
ただし、試乗車にはレザー仕上げドアトリムパッケージ(7.9万円)がオプション装備されていたから、尚更高級感を
感じた。


写真30
997ではドアのインナートリムに付けたれていたパワーウィンドウスイッチは991ではアームレストに組み込まれた。
このアームレストには電動ミラーの調整スイッチも組み込まれている。なお、997のミラー調整スイッチはサイドウィンドウ先端に小さいパネル上にある。
 

写真31
試乗車にはオプションのBOSEサウンドシステム(25万円)が装着されていた。

写真32
ドアのアームレスト下部には小物入れ(ドアポケット)がある。

写真33
試乗車にはオプションのレザー仕上げダッシュボードトリムパッケージが装着されていた。

写真34
ルーフライニングは標準でアルカンターラ仕上げとなっている。
ポルシェに限らないが高級輸入車の場合、試乗車はオプション満載で内装も滅多にないような高級仕様だったりする。勿論、その手の仕様を購入希望なら問題ないが、もっとベーシックな仕様が欲しい場合は、希望のクルマとイメージが大いに違う場合もありうる。そういう意味では今回の試乗車も概算で200万円以上のオプションが装着されているというオプション満載状態だった。 それにしても、オプション料金が86/BRZの新車価格に迫るのだから、世界が違うというか、何と言うか・・・・。

室内外も一通り見たところで、この続きは中編にて。

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