B_Otaku のクルマ日記 特別編

ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
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2017/3/12(Sun)
教育勅語

今まさに問題の渦中にある極右経営の幼稚園で、園児たちに教育勅語を朗唱させている画像がテレビニュースで放映され世間を騒がせているが、さてその教育勅語についてきちんと理解している現代人はどのくらいいるのだろうか。そういうオマエはどうなんだ? って。いやハッキリ言って原本の内容なんて知る訳がない。それなら遅ればせながら読んでみると言っても、あれは旧仮名遣いで漢字とカタカナだけ、さらには句読点も無いなど、現代人からすればほとんど暗号文のようなもので、理解は出来ないだろう。それなら現代語に翻訳すれば良い、ということで調べてみれば色々は翻訳版が出ていて、その中では下に挙げた "国民道徳協会" によるものが一番使われているという。まあ、翻訳だから原文の本当の意味は伝わらないし、ましてや微妙な言い回しによるいわゆる行間を読むということも難しいだろうけれど、とにかく先ずはどんな内容かを知るためにこの翻訳版を読んでみよう。

教育勅語口語訳(国民道徳協会訳文による)

『私は私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現を目指して、日本の国をおはじめになったものと信じます。

そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、美事な成果をあげてまいりましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。

国民の皆さんは、子は親に孝養をつくし、兄弟、姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲むつまじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じあい、そして自分の言動をつつしみ、すべての人々に愛の手をさしのべ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格をみがき、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません

そして、これらのことは、善良な国民としての当然のつとめであるばかりでなく、また、私たちの祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。

このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私たち子孫の守らかければならないところであると共に、このおしえは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、父祖の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。』

さて、これを読んで感じたことはと言えば、そんなに大騒ぎするほどでもないんじゃねぇ、というところで、もっとガッチガチの国粋主義丸出しの内容かと思っらが結構まともな事を言っているようにも感じる。その中で問題になるのは唯一『非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。』という部分だろう。ここで上記の文章が翻訳だということを思い出し、原文を参照してみると
『‥‥一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ』
となっている。そしてこれを深読みすれば ” お上がいったん戦争を始めたら、それがどのような戦争であれ、天皇を頂点に頂く支配階級の利益のために命を投げ出して戦いなさい” という意味が隠されていることだ。実際に第二次世界大戦で戦地に行って死んでいったのは田舎の貧農の息子達が多かったようで、田舎でも名主とか庄屋と言われる階級は戦争に行っていなかったりと、結局階級社会の産物だったのではないだろうか。

そしてもう一つ、今回はっきりしたのはこの勅語の始まりは原文では 『朕惟フニ‥‥」であり、朕とは天皇が自分自身を言う ”一人称” だからこれは天皇が自分の考えを言っているもので、実際に戦前の小学校では行事の度に教頭が教育勅語の写しをうやうやしく持ってきて、それを校長が皆に読んで聞かせ、児童たちは直立不動でそれを聞き入る、とうものだったらしい。要するに天皇の言葉を学校では一番偉い校長が代読していたのだ。

ということは ”天皇陛下の御言葉” を幼稚園児たちに朗唱させるなどは飛んでもない事で、戦前なら園長は不敬罪で投獄ものだろう。要するに似非右翼達は愛国を装っても所詮は日本の事を知らないという事の証明みたいなものだ。それで、何故に日本のことを知らないか、って? そりゃ、勿論日本人ではなく隠れキムチだからに決まっているでしょうに!