B_Otaku のクルマ日記 特別編

ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
したがって、この方針に賛成の読者のみ閲覧可とします。


2014/12/10(Wed)
都電は何故廃止された?

ようこそクルマ日記 特別編へ。

年配 (で東京在住) の方ならご存知と思うが、東京都心には今から40年位前まで路面電車が走っていた。正式には東京都電車というらしいが、通称 "都電" といえば直ぐに通じたものだった。その都電が廃止されたのは1970年前後で、唯一残ったのが今でも早稲田 - 王子駅前 - 三ノ輪橋間を走っている荒川線だが、これは殆どが専用路線のため一般道をクルマと一緒に走るのは極一部に区間 (写真右) となっている。

この都電が廃止された理由が考えてみると、最初に思いつくのは速度が遅いことで、実は路面電車は最高速度が 40q/h 規定されている。一般の鉄道は閉塞区間というものを設けて、その区間には電車が一編成しか走らないように信号を制御しているが、路面電車は前の車両との間隔を運転士の目視に頼っているために、発見してから止まるまでを考慮すると 40q/h となるという。

しかし、ここでもう一つの疑問は、鉄製のレールと車輪による鉄道車両の制動は、摩擦係数から減速度はせいぜい約1m/s2、すなわち車で言えば凍結路面のブレーキ程度しか発生しないから、一般車と並走する路面電車の前にクルマが割り込んだらば、車同士のように止まれずに衝突に至るだろう。時速40q/h、すなわち 11.1 m/s (V) の電車が1m/s2 (b) の減速度で停止するまでの距離 (S) は
  S = V2 / (2b) = 11.12 / (2 x 1) ≒ 62 m
とるから、クルマとしては充分な車間のつもりでも電車からみれば直近となる訳だ。

ところで東京では廃止された路面電車だが地方では未だ残っているわけで、上記のように走るも止まるも緩慢な電車とクルマとの並走区間での事故は大丈夫なのだろうか。と思ってググってみたらば、2008年に路面電車と白バイの衝突事故というのがあった。
 http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/36652987.html

原因は高知県警によると 『隊員は乗用車追跡のため赤色灯をつけ、交差点をUターンしようと電車軌道にでた直後、後ろから来た御免町発鏡川橋行きの電車(乗客25人)と衝突。隊員は前方に投げ出され、電車は白バイを約100m引きずりとまった。』 ということだが、土佐電鉄では『衝突地点の約30m手前で白バイに警笛をならしたが、その前から衝突までの間、白バイは赤色灯をつけてはいなかった』ということで、事故った時には緊急自動車だったという事にするのは警察の常套手段だが、下っ端の小役人が緊急自動車だから相手に注意義務があるとか言って誤魔化そうとした、かどうかは解らないが相手が電車では喧嘩にならないのは上層部ならば直ぐに判断が付くことで、 県警交通部幹部が素直に謝罪したという。

 クルマは急に止まれない。
 電車はもっと止まれない。

警察がらみといえば最近こんな見出しを見つけた。

 <最高裁>勾留取り消し 痴漢否認男性の抗告認める 
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20141210k0000m040081000c.html

毎日新聞によれば
『京都府迷惑行為防止条例違反(痴漢)容疑で逮捕され、否認していた40代の会社員男性=大阪府=に対し、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)が現実的な証拠隠滅の可能性は低く勾留の必要はないとして、全員一致で勾留を取り消す決定を出していたことが分かった。決定は11月17日付。弁護人の池田良太弁護士(京都弁護士会)は「起訴前の勾留の可否を最高裁が判断したのは異例。否認事件での安易な勾留に警鐘を鳴らしたものだ」と評価している。』

ということで、それに対して『 京都区検は男性を即日釈放し、同19日付で不起訴処分とした。男性は計13日間、身柄を拘束されていた。』ということだ。

日本は人質司法というか、否認すると長期間の勾留をするという本末転倒なことをやってきたが、最高裁も少しはマトモな判断をするようになったのか? そして検察も妙な意地を張らずに不起訴処分としたのは賢明だった。

更には、
【速報】作家・北原みのりさん「釈放」――検察の「勾留請求」を裁判官が却下
という記事が弁護士ドットコムに掲載されている。
http://news.goo.ne.jp/article/bengoshi/life/bengoshi-topics-2392.html

一部を流用すると

『北原さんは、自らが経営する店舗に芸術家ろくでなし子さんの女性器をかたどった作品を展示していたとして、12月3日に警視庁に逮捕された。弁護人をつとめる村木一郎弁護士によると、北原さんは5日に身柄を検察庁に送られたが、検察官の「勾留請求」が翌6日、裁判官に却下された。検察は準抗告(不服申立て)をおこなったが、東京地裁に棄却されたため、北原さんは釈放された。』

というもので、ここでも警察・検察に対して裁判所がNOを出すという、今までとは流れが変わってきているような事態が続いている。 

言ってみれば偏差値70以上、最優秀であるはずの裁判官や検察官は偏差値40の現場の警官が暴走しないように歯止めとなるべきなのだが、今までは警察に義理立てして無茶な勾留請求もそのまま素通ししていたわけで、これだけ優秀な人材ならば本来高いモラルも持ち合わせているだろうが、それが今までは一部の隠れキムチやナンミョウの官僚に乗っ取られて、充分な発言ができなっなかったようであり、このところ少しはパワーバランスが変わってきたのだろうか。

と、まあこの話は例の陰謀論にもつながって行くわけだが、世界を支配する権力が変わりつつある、なんていう希望的観測と噂を信じて、今日のところはコレまでとする。