B_Otaku のクルマ日記 特別編
 ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
 したがって、この方針に賛成の読者のみ閲覧可とします。


2019/5/17 (Fri) またもプリウスの暴走事故

池袋の上級国民によるプリウスでの暴走死亡事故の記憶が醒めないうちに、またまた暴走事故が発生した。その写真を見ると‥‥やはり、プリウスだった。

ドライバーは65歳の無職男性でコインパーキングの出口で料金を精算した直後に、クルマが突然走り出してブレーキを踏んでも止まらなかった、と供述している。クルマそのまま道路反対側の公園に突入して砂場に突っ込み、遊んでいた園児をかばった保育士を骨折させた。このドライバーは過失運転傷害で逮捕されたというから、少なくとも上級国民ではなかったようだ。勿論事故現場の映像には北村内閣情報官や中村警察庁官房長の姿は見えなかった、って、当たり前だろう!

さて、この事故も先日の上級国民の事故も、昨年の福岡のタクシーの事故も、全てプリウスの暴走であり、取り調べてドライバーは一様に突然フル加速してブレーキを踏んでも止まらなかったと供述している。これに対して警察や検察、そして裁判でもブレーキを間違えてアクセルと踏み続けたと結論づけているが、そんなにどれもこれも踏み間違いが起こるだろうか? しかもクルマは全てプリウスだ。

そうなると、何やら不具合が有るんじゃあないかと疑りたくなってくる。要するに本当に突然の暴走にドライバーは必死でブレーキを踏んだが止まれなかった、という事はないのだろうか。ブレーキの踏み間違いという根拠に、タクシーの EDR (イベントデータレコーダー) にアクセルをフルに踏んでいるデーターが入っていたとうが、物理的にアクセルの踏みこみ量が記録されていたなら踏み間違いだろうが、コンピューターからのデーターだとすると、そのコンピューター自体が誤動作を起こしている場合だって考えら得る。この場合信号はフルスロットルと判断するからフル加速になる訳だ。それでは意図しないフル加速状態になって、ドライバーがブレーキペダルを踏んだら、果たして止まれるのかどうかが知りたくなる。そこで以下にその状態を推定して見た。まああくまでも仮定の部分が多いので結果が正しいかは自信が無いが、まあ目安にはなるだろう。

で基本データーの確認から。プリウス 1.8S の車両重量は1,350㎏ で、これにガソリンやドライバーの体重など概ね100kg を追加して1,450kg と仮定する。このクルマを一般的な舗装の摩擦係数μ=0.7として、ここでタイヤがロック(ABSが作動) するまでの制動力は 1,350×0.8=1,080kg が必要となる。即ちプリウスのブレーキは目一杯踏んだ時に1,080㎏ 以上の制動力が出るように設計してあると推定出来る。

次にプリウスのトルクはモーターだけでも最大163N-m、すなわち16.6kg-m であり減速比は2.834と発表されているから車軸でのトルクは47kg-mである。そしてタイヤは 195/65R15 だからタイヤ外径は635㎜ すなわち半径は0.315m であり、駆動力としては 47/0.315=150kg となる。

しかしプリウスの場合は話がややこしいのは、これにガソリンエンジンのトルクが加わる事で、しかもトランスミッションでの減速はモーター入力と出力が3軸のプラネタリーギアで接続されて無段変速となる為に、暴走時のエンジン分のトルク計算の条件が判らないのだが、プリウスの1.8Lエンジンのみの最大トルクは14.5kg-m/3,600rpm であり、停止から行き成りフルスロットルとなって、エンジンがガーっと唸っていれば14.5kg-mが加わる事になり、もしそうだとすれば車軸でのトルクは16.6+14.5≒31kg-m で、車軸では 31×2.834≒88Kg-m となる。

そしてタイヤ径からクルマの駆動力は88/0.315≒279kg であり、もしもそうだとすると、そのクルマを止めるにはフルブレーキ時の 1,080/279=3.87 に対して39%の踏力を必要とする事になる。フルブレーキ時の踏力は法的要求も考慮して60㎏ 程度に設定するが、そうなると暴走したプリウスを止めるには少なくとも60×0.39=23.4Kg、概ね25㎏ 近い力でブレーキペダルを踏む必要がある。しかしこの踏力は老人や女性からすれば結構本気で踏む必要があり、暴走して何が何だか判らない時に一般ドライバーがそれだけの踏力でブレーキペダルを踏む事は先ず不可能だろう。

と言う事はプリウスのように発進から大トルクを発生する HV では行き成り暴走した時にブレーキを踏んでも効かなかったと感じる訳で、勿論全然効いていない訳では無いのだが、加速力の方が勝っているからそのまま止まれずに突っ込んでしまう、という仮説を立ててみた。

まあ以上はあくまで仮説であり、しかも計算条件もラフだから単なる参考意見と思ってもらいたいが、これについては何処か公的機関がフルスロットル状況をダイナモテスターかなんかの上で実施して、果たして一般ドライバーがブレーキペダルを踏んで止まれるものかの実証試験でもすれば良いのだが、天下のトヨタに忖度したらとても出来ない相談だが‥‥。

あれっ、今回は妙に真面目な内容になってしまった。特別編と言う事で毒舌を期待した読者には何とも申し訳ないが、偶にはこういうのをやらないとアホだと思われるもので‥‥。