2017/9/21 (Thu) インドのパレード車
先週の安部首相インド訪問でのパレード写真が公開されているが、その政治的意義は‥‥なんて野暮なことは他所のサイトに任せておいて、こちらは写真のクルマに焦点を当ててみる。先ずはパレードでインドのモディ首相と共に乗っているクルマはというと、これは何やらジムニーっぽい。
実はインドでのクルマの販売台数はスズキがダントツ一位であり、旧型ジムニーっぽいクルマはスズキのインド現地法人であるマルチ スズキ インディアのジプシー (Maruti Gypsy) であろう。このジプシーは日本では2代目ジムニーベースの普通車としてジムニー1000 (SJ40 第一期) およびジムニー1300 (JA51 第二期、写真下) として販売されていたものを現地生産しているモノで、JA51 は現行車種である。それにしても JA51 の幌車なんてマニアからすれば涎モノだから、これを日本に逆輸入すればある程度売れるんじゃあないかな?
それではもう一台、最初の写真の右側に写っているクルマはといえば、これはもうランドクルーザー (以下ランクル) と一目で判る。インドを始めとして東南アジアや中南米などの新興国では当然ながら道路事情も悪いから、政府高官の専用車はサルーンではヘビーデューティーなオフロード車が使われていて、中でも高級さと走破性を兼ね備えたランクルは極めてメジャーな存在だ。
以前仕事でインドと関係していた事があって、そこの会長が日本に訪問した際にご本人のインドでの専用車はランクルで、これが世界で最も良いクルマだと言いきって、何故日本人はわざわざドイツ車に乗るのかと不思議がっていたのを思い出した。なおランクル以外では日産パトロール (日本ではサファリ) も結構メジャーで、旧型のパトロールなんてゲリラの定番だったりする。ついでに付け加えれば、ゲリラが戦闘の使うのはトヨタ ハイラックスや日産のダットサントラックがメジャーだ。
なおインド人は日本に対して極めて友好的だが、これには当然深~い訳がある。というのは第2次大戦以前はインドは英国領であり、インドの富は全て英国が奪ってしまい、しかもインド人に対しては大変な圧政を敷いていた。そこへ旧日本軍が進駐してインドの独立運動をサポートしたことで、インドが英国から独立出来たという事をインド人は今でも大いに感謝しているからだ。
これは他の東南アジア諸国も同様で、台湾も日本のお陰で現在の近代的国家に生まれ変われたという事で実に親日的だ。まあこれが人間としての真っ当な感覚だろう。ところが、これらとは全く逆の国民が居る。それはそれまで乞食同然の暮らしをしていた多くの国民が日本の援助によってマトモな近代国家に変身できた恩に対して、日本は同国を植民地として富を奪っていったという因縁をつけて、未だに日本にたかっている‥‥そう、お隣の国だ。
話を進めて、安部首相はインド訪問から帰国後、今度はニューヨークでの国連総会に出席して一般討論演説を行い、北朝鮮問題について語っているのが下の写真で、何と凛々しい姿じゃないか。だれだぁ、阿保だのデンデンだのと言っているのは! この名演説に各国首脳達は‥‥
あれっ? 殆ど人がいない (写真下) 。誰も聞いてないってことか?
まあ日本のマスコミは上の凛々しい写真しか掲載しないが、国外のメディアでは下の写真もシッカリと掲載されている。この安部演説のことをトイレタイムだと言った某氏の言葉には実に説得力がある。
その安部デンデンだが、何と臨時国会冒頭で衆議院の解散を宣言するようで、改造内閣後に何もやらないで行き成りの解散って??