2017/9/17 (Sun) またまた北のミサイルが
このところ北朝鮮のミサイル発射が頻繁に行われていて、一昨日も早朝に中距離弾道ミサイルと思われるものが発射された。そのコースはというと下の図のように、例によって北海道の襟裳岬付近と通ってそこから 2,000㎞ 程東に着弾したという事になっている。
もう少し細かくコースを追ってみると、北朝鮮の順安から発射されたミサイルは襟裳岬の上空を通過している。下の図でで襟裳岬の西側を見ると、津軽海峡の真上を通過しているように見える。くっそ-っ、北の野郎、日本の領海を勝手に通過しやがって‥‥。
ところが、この津軽海峡は何と公海だったのだ! ということは日本の領土では無く、公海上を横切っている事になる訳で、これは前回も同様だった。それにしてもあの狭い津軽海峡をピンポイントで通過するという制御が複数回行われているということは、北朝鮮のミサイル制御技術は想像以上にレベルが高いということだ。
因みに何故に津軽海峡が公海なのかと言えば、これは日本政府がそのように指定しているからだそうで、その理由は公にはなっていないが、要するに公海上なら米国の核兵器搭載艦が自由に通過できる、という事のようだ。だから北朝鮮にしてみれば公海上を横切って何が悪い、と言いたいだろうが、何故かこの主張はしていない。
さて先程から "上空" という表現を何度か使用したが、今回のミサイルの最高到達高度は750~770km と言われている。そこで最初の図をみると北海道は今回の弾道のほぼ中央付近だから襟裳岬付近では少なくとも 500㎞ 以上の高度だったであろう。
それでは高度 500㎞ というのはどんな状況かと言えば気象庁のサイトに公開されている高度の説明図 (下図) では、宇宙ステーションよりも更に100km 以上も高いところで、これって上空というよりも "宇宙” という感じじゃあないかぁ?
北海道の傍とはいえ公海上で、しかも宇宙を飛んでいるミサイルの為に鉄道を緊急停止させる、って‥‥アホかぁ? 因みに旅客機は平常通りの運航だったというが、そりゃそうだろう。ジェット旅客機の巡航高度は精々 10,000m 、すなわち10㎞ だからミサイルはそれよりも 50倍も高いところを飛んでいる訳で、もう殆ど関係無いという感じだ。それじゃ地上で退避行動をとらされている小学生は一体何なんだ?
それにしても、この北朝鮮の急激なミサイルと核の技術の進歩は一体何なのだろうか。もしかして超天才的技術者でもいるのだろうか? 考えてみれば、ミサイルのコースを津軽海峡をピンポイントで通過させるくらいの精度で制御できる技術何て、世界を見まわしたって米国かロシアくらいだろう。ということは、もしかしてこれらの国から支援されている‥‥とか??