B_Otaku のクルマ日記 放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク) |
2015/6/25(ThU) |
Ford GT (2017) |
FORD GT といえば1964年にデビューした4.7L V8 エンジンをミッドシップに搭載する純レーシングスポーツで、1966年のルマンでは 1-2-3 フィニッシュという輝かしい成績を収め、その後も1969年までルマン4連覇という無敵のレーシングスポーツだった。因みにFORD GT の連覇をストップさせたのは1970年に優勝した水平対向12気筒エンジンを搭載する PORSCHE 917だった。 なお、FORD GT は当時一般にはGT 40と呼ばれていたが、これは全高が40インチという当時としては驚異的な低さから付けられた通称名であり、フォードが命名した正式な名称ではないようだ。 さて、その栄光の FORD GT の名を冠したモデルはフォード社創立100週年を記念して2005年に1,500台限定で販売されたが、これは現在の技術でリメイクしたもので、内容的にはオリジナルとは異なるクルマだった。 そして今回のモデルはといえば、 1966年のルマン初優勝からの50周年記念として2016年に発売されるということで、エンジンはダウンサイジング時代に従ってV6 3.5L ツインターボ ”エコブースト” で600hp 以上を発生すると言われ、ミッションは7速デュアルクラッチとなる。
この新しい FORD GT のスタイルは、勿論オリジナルのイメージは残しているもののより近代的になっているし、ドアは下の写真のように開く上方スイングドア (upward-swinging doors) で、これはオリジナルの FORD GT とは全く異なっている。 リアからみるとフロント以上にオリジナルとの大きいが、新型は実にスタイリッシュでスーパーカールックとなっている。 コクピット内も最近のストリートカーらしく ”文化的” だが、オリジナルも当時はレーシングカーとしてはマトモな方であり、当時極少数ではあるがストリートバージョンが販売されたが、レーシングモデルに少し手を加えただけで結構文化的な内装だった。 ということで、オリジナル記事へのリンクを以下に貼っておくので予約を検討したい読者は参考に‥‥。
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2015/6/24(Wed) | PORSCHE CAYENNE HYBRID <5> |
今回は残るインパネ付近を中心に見てゆくことにする。 インパネデザインはパナメーラに始まりこのカイエン、そして 981/991 にも採用されたもので、勿論マカンでも同様となっている。大きな特徴としてセンタークラスターの高い位置からフロアーコンソールが急斜面で継る独特の配置で、そのコンソール上にはATセレクターを中心に各種のスイッチがズラリと並んでいる。 またフロアーコンソールの後端にはリア用のエアアウトレットがあり、これは最近では多くのクルマが採用する標準的な方法だが、カイエンの場合は写真右下のようにフロントのエアアウトレットと同じデザインになっている。 AT セレクターの周辺にあるスイッチ類は主にエアコンに関するものだ。そしてこの部分は夜間になると細かい文字やシンボルが照明で綺麗に浮きだして、これは流石に高級車らしさに溢れている。
AT セレクターの後方にはダンパーの切り替えや走行モードのスイッチが配置されている。 オーバーヘッドコンソールはフロアーのコンソールと同じデザインで統一されている (写真左下) 。スタータースイッチはインテリジェントキーを使用するが世間の常識である押しボタンスイッチではなく、その昔の金属キーみたいな形状のツマミを撚るという、昔ながらのフィーリングにこだわっている (写真右下) 。 メータークラスターには5眼メーターが配置されるのは911やパナメーラなどの上級シリーズに共通であり、これがマカンになるとボクスターと同様に3眼メーターになる。なお、写真のクルマはハイブリッド車ということで、中央右側のメーターにはエナージーフローが表示される。 このメーターも夜間照明は実に美しく、これを見ているだけでも気持ちが落ち着く‥‥とは言えクルマに一千万円以上の投資も必要となるが‥‥。 ステアリングホイールのスポークには各種のスイッチが組み込まれているが、この部分のデザインもつや消し気味のクロームメッキの縁取りにブラックの押し釦というカイエンのインテリア全体に共通する雰囲気でまとめている。なおステアリングには金属製と思われるつや消しクロームのマニュアル用のパドルスイッチも組み込まれている。 ペダルも PORSCHE 各車に共通するスポーツベタルという雰囲気のメッキ+ゴムのすべり止めのタイプを使用している。 さて今回のカイエン S-E ハイブリッドだが、ベース価格が1,160万円で、オプションを含めば軽く1,200 万円という高価格車だから内装の良いのは当然でもあり、そうなると興味は走りはどうかという点に移る。 実はこのクルマも既に試乗済であり、近日中に試乗記としてまとめる予定だが、このところチョイとネタが多すぎて処理に手間取ってはいる。ここはひとつ老体に鞭を打って頑張ることにしよう。 乞うご期待!
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2015/6/22(Mon) |
PORSCHE CAYENNE HYBRID <4> |
それでは室内に目を移すこととして、先ずは例によってドアを開けたところから‥‥。 写真のクルマは8-Way の電動調節機能のついたコンフォートシートが装備されていたが、オプションでは18-Way のアダプティブスポーツシートなんていうのもある。 シート表皮は当然レザー、というか現行ポルシェのラインナップにはファブリックシートは設定が無い。座面とバックレストの中央には通気穴が空いている。なお標準シートでは一部に人工皮革を使っている筈で、これがフルレザーになるのはオプションのナチュラルレザーインテリアとか言うのを付ける必要があるが、PORSCHE の人工皮革はすこぶる出来がよく、ちょっと見たくらいでは中々判断がつかないくらいだ。 室内に乗り込むのは大型 SUV としては意外にも簡単でよじ登るような感覚は無い。その理由は高い着座位置はシート自体の位置が高いからで、床面自体は決して無闇に高い訳ではない。 写真のクルマはツートンレザーインテリアでカラーはサドルブラウン/ルクソールベージュだが、外にも多数のオプションがあり、これらを選んで発注するのも PORSCHE ならではのもので、そういう事を考えれば Cayenne も立派な PORSCHE の一員と言う事だ。 なお、インテリアトリムはブラックモノクロームという黒くて艶のある仕上げで、日本で言うピアノブラックに近いものだったが、これも各種用意されている。 ドアアームレストを拡大してみると、一千万円超えの価格は伊達ではない。色、材質、加工など文句無しだが、実はオプションでもっと高級なヤツもあるから、上には上があるものだ。 シートのボジションメモリーもドア側にあり、それらのスイッチやドアノブの質感などもその辺の安物、いや中級品まで含めてもコレはちょいと違う。 ここまで見た限りではやっぱり Cayenne は高級 SUV に間違いない。まあ写真のクルマは Cayenne の中でも中クラスに当たる Cayenne S のバリエーションであり、正式には Cayenne S-E Hybrid というらしいから、この程度の質感は当たり前かもしれないし、これが更に上級になるともっと、もっと高級なわけで、成る程上は軽〜く二千万円というグレードもあるからPORSCHE ブランドは伊達ではない。 次回につづく。 |
2015/6/21(Sun) |
PORSCHE CAYENNE HYBRID <3> |
ボンネットフードを開けてみると、そこにはV6 3L スーパーチャージャー 333 ps、440 N・m のエンジンが見えるが、これに95ps 310 N・m の電気モーターのサポートによりシステム出力は416ps という結構なパワーを発揮する。 見たところではモーター類は視線には入らないが、オレンジのケーブルが如何にもハイブリッドらしさを醸し出している。 車体右側、室内との隔壁付近のカバーを外すと、そこにはブレーキブースターが見えるから、ハイブリッドとはいえトヨタのような電子制御ではなく基本的にはバキュームサーボによるメカ式のマスターシリンダーを使用していることになる。 今度は車体左側のカバーを外すと、そこには‥‥大したものは目に入らないが、これはハンドル位置の左右にかかわらずボディを共通化するためにボディー構造を左右対称としているからだろう。 リアラッゲージルームはクルマが大きいだけあって決して狭くはないが、写真の右側にあるバッグは専用ストラップで固定されているところを見ると、何やら重要なものなのだろうか? と、思いバッグを開けてみたらば、そこにはプラグインハイブリッドの充電ケーブルなどが入っていた。写真でピンク色に見えるのは梱包用の緩衝材で、要するに未だ封を切っていなかったようだ。 ラゲージスペースの床面を持ち上げるとそこにはバッテリーらしきモノが入っていた。蓋はロッドを立てて固定できるので、これにより‥‥ハテ、何をするのだろうか? リアゲートは当然ながら電動式だが、その動作は閉まる直前に少し遅くなってロックされるから、バタンっと閉まるBMWよりは上品だが、スーッとロックされるメルセデス程ではない。 つづく。 |