B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)



2014年8月9〜15日


2014/8/15(Fri)
Mercedes C Class vs BMW 3 Series<5>

今回は最終回として、残る走行に関する操作部についての比較をする。

先ずはインパネ右端はドイツ車の常で回転式のライトスイッチが配置されているが、3シリーズはライト関係のみであるのに対して、Cクラスの場合は安全装備関係のスイッチと更に左側には回転式のイグニッションスイッチなどがある。実は、Cクラスで丸いエンジンスタートボタンを探したが何処にも無くて悩んだのだった。


そして、センターコンソールにあるレバーをみて、これはATセレクターに違いないと思ったら、実はそうではなくて、BMWでいえばコマンドダイヤルみたいなもののようだった。

これに比べれば3シリーズのフロアーコンソール上は勝手知ったるBMWの配置であり、BMWオーナ―、例えば現行1シリーズオーナーならば全く違和感が無いものだ。

 

それで、CクラスのATセレクターは一体何処にあるのかといえば、ステアリングコンソールから右側に生えている、BMWでいえばワイパースイッチの部分にあるのがAT セレクターで、成程よく見ればRとかN、DそれにPなんていう表示があった。メルセデスの場合は既にEクラスではATセレクターはフロアーコンソールからステアリングコラムに移動済だが、今回はCクラスにまで拡大されたことになる。もともと、このタイプはBMWがE65(旧7シリーズ)で採用して話題となった方法だが、そのBMWはその後この方式に消極的であり、現行7シリーズ(F01)では1~5シリーズと基本的に同じフロアー上の電子式を採用していて、逆に後追いのメルセデスが適用車種を増やしているという状況だ。

パーキングブレーキはメルセデスの場合伝統的に足踏み式で、解除はダッシュパネル下端のリリースレバーを引いて解除するという方式だったが、最近はリリースレバーのあった位置に電気式スイッチを配置して押してON、引いてOFFとなるのは以前の引いて開場されるメカ式と思想を統一しているのであろう。これに比べると3シリーズはオーソドックスというか時代遅れというか、センターコンソール後端にあるレバーを使用するものだが、BMWでも5シリーズ以上ではコンソール上の電気スイッチを使用する方式となっていて、この辺はクラスにより差別化されている。


ドライバーズシートに座って運転姿勢をとった時に、ドイツ車と日本車の一番大きな相違点は目の前のメータークラスター内の眺めであり、ドイツ車はオーソドックスなメカ式だが文字のコントラストが高くて視認し易いのに何時も感心していた。これに比べて国産高級車では自光式で文字類は派手に輝いて確かに数字を視認するのには良いのだが、ちょいとケバかったりしてどうも好きになれなかったが、新型Cクラスはドイツ車というよりも日本車的に文字が輝いているのはある面残念でもある。対する3シリーズはオーソドックスなもので、これを見ていると安心すらする。それでも大径メーターの下端にはカラー液晶パネルを使用してソフトで表示を変えるタイプのメーターも組み込んでいるから、それなりにハイテク技術も使っていて、この辺は両社の思想が大きく影響している。

C クラスのペダル、といっても今まで見たのは写真のC200と試乗したC180だけだから、もしかしてC250 Sportでは違うかもしれないが、とりあえずそれを別とすればペダルは樹脂パッドのついた極々地味なものが付いていた。それで3シリーズはといえば言うまでもなくCクラスと同じような地味なモノであり、これはBMWの場合Mモデルですらこんなものだ。

ところで、写真右下の3 Series はカーペットまでもアイボリーのために汚れが黒く目立って見苦しい。この点ではシートなどはアイボリーでもカーペット類はブラックを使用しているC クラスの方が合理的だ。


ということで、Dセグメントプレミアムセダンのトップ同士を比べてみたが、勿論走りの比較は今後試乗記特別編などで取り上げる予定にしている。

乞うご期待!




2014/8/14(Thu)
Mercedes C Class vs BMW 3 Series<4>

今回はインパネ比較から。


インパネは当然ながら両車のデザインセンスの違いにより一見して違いが判るが、取り分け今回のCクラスはエアアウトレットを丸型にしていたり、センタークラスタ―の下端とフロアコンソールをつなげたりと3シリーズとは全く異なるデザインとなっている。

ナビなどに使用するディスプレイもCクラスは一般的な縦横比だが、3シリーズは例によってBMW独特の横長サイズを使用している。どちらが良いかはユーザーの好み次第だが、BMWの横長も慣れれば結構使いやすいが、それには画面を分割して上手く使うことが必要で、そういうことが出来ないユーザーは高さが低いから使いものにならないという。

それに比べればCクラスは国産車によくある2DINタイプのオーディオ一体形と同じようなサイズだから、一般のドライバーでも極々普通に使うことが出来る、と書いてはみたものの、そんなパンピードライバーがメルセデスを買うか、という突っ込みが来そうだ。

 

今度はセンタークラスターを拡大してみると‥‥

Cクラスの操作パネルはクロームメッキや光沢のあるブラックパネルなどを使い、中央付近にはアナログ式の時計を配したりと、豪華さとレトロ感を演出している。それに対して3シリーズはお馴染みのBMWスタイルで、1シリーズとも共有しているオーディオやエアコンパネルは言い換えればCクラスよりも実用性重視というか地味というか‥‥まあ、これも好みの問題だろう。

元来BMWの内装、特にセンタークラスターなどはどちらかと言えば国産車と雰囲気が似ていて、日本人からすれば違和感が無かったのに対して、メルセデスには独特のものがあった。それを考慮すれば今回のセンタークラスター比較の結果は極々当然かもしれない。

実はメルセデスというのは昔から決してセンスが良くないのだが、その理由は拠点がシュツットガルト(バーデン=ヴュルテンベルク州の州都)という言ってみれば田舎にあることだ。対するBMWはバイエルン州の州都ミュンヘンであり、言ってみれば都会ということだ。

といっても我々日本人にはピンと来ないので、少なくとも地図上の位置くらいは確認しようと思い作ってみたのが右の図だ。思いの外近くも見えるが、それでも距離は191q離れているというから、日本で言えば横浜―豊田間の229qに近いし、都会の横浜(ニッサン)と田舎の豊田(トヨタ)という訳だが、成程メルセデスとトヨタ、BMWとニッサンって、それぞれ何となく共通点があるのも頷ける。

まだ、つづく。




2014/8/13(Wed)
Mercedes C Class vs BMW 3 Series<3>

今回からはインテリアを比較する。

今回は雰囲気を揃えるためにアイボリー系の内装同士で比較してみたが、同じアイボリーとはいえCクラスはツートーンのために雰囲気は多少異なっている。

今回はどちらもレザー表皮同士で比較しているが、実際の販売ではファブリックシートも決して少なくはない筈だ。しかしながら、一般的にメーカー直営は元よりディーラーでも展示車や試乗車はレザーシートなど高価なオプションや元々最上級グレードだったりで、一番ベーシックなグレードを探すのは結構大変だったりする。

そして、何時もながらに感じるのはレザーシートの表皮については日本はほぼ惨敗となっていることだが、これも何時も言っているように日本は歴史的に牛革加工という面では経験が浅いことが最大の原因と思える。

Cクラスのシートの調整については前回の説明がチョッと不親切の傾向があって、行間を読めない読者が勘違いする余地があったために少し詳しく説明すると、先代(W204)も確かに一部の上級モデルにはドアトリム上に操作スイッチがあるモデルもあったが、殆どはシート側面下端にスイッチがあった。その証拠に2012年1月の試乗記に登場したC200 AMG sprotという結構上位モデルでもシート調整はシート側面だったが、今回からは最廉価モデルのC180 を除いて、すなわちC180 Avantgard 以上には全て標準でドアトリム側に操作用とポジションメモリーのスイッチが付くようになったから、一般的なユーザーが買うモデルでの話ではCクラスは今回からシート調整スイッチの位置が変わった、という表現になる訳だ。

まあ、世の中にはどうでも良い事で屁理屈をこねる輩がいるために、国産車のカタログなんてそういう例外的なもので突っ込まれないために、欄外に保険の契約書みたいな小さな字でゴチャゴチャと例外事項を書いてあったりする訳で、BMWなどに至っては以前のようなネットで細かい設定や仕様を最近は公開しなくなってしまい、詳細を知りたければ直接ディーラーの営業マンに問い合わせる、ということにしてしまったようだ。

ドアインナートリムはどちらかと言えばCクラスの方が高品質に見えるが、まあこの辺は好みの問題ではあるし、ベースグレード(素のモデル)のC180や320iの場合はもう少し質素になる。そして、前述のようにCクラスはシートの調整スイッチとポジションメモリーがドアトリム上に移動されている。

リアシートのレッグスペースは写真下ではCクラスが多少広いようにも見えるが、3シリーズのフロントシートの位置が少し後方寄りに調整してあったこともあり、直接の比較対象にはなりそうもないが結局は似たようなもの、ということか。

両車ともフロントのフロアコンソールの後端には後席用のエアアウトレットがあるが、それ以外のデバイス、例えばリア用のエアコンやオーディオの調整などは出来ない。これはフロント重視のDセグメントだからであり、Eセグメントのように上級グレードはショファードリブンに使われることもあるのとは大きく違う。

つづく。




2014/8/11(M0n)
Mercedes C Class vs BMW 3 Series<2>

前回に引き続きエクステリアを比較する。

まあ、どちらが良いかはそれこそユーザー次第であり、結局プレミアムブランドを代表するメーカーだけあって、どちらも優劣つけがたしというところだ。

アウターサイズはほぼ同じながら、こうしてみるとウエストラインの位置が3シリーズの方が低く、結果的にグラスエリアが広い。しかし、だからといって3シリーズのボンネット位置が低いわけでもない。

実は写真下の青い矢印のように、3シリーズはボンネット上面に対してウエスト(サイド)ラインの位置がより低いのだった。この違いにより、新型Cクラスはキャビン上部が小さく見え結果的にスポーティ―に見えている。逆に3シリーズは如何にも室内が明るそうでより実用的なイメージとなる。本来はメルセデスが質実剛健でBMWがスポーティな筈だったが、最近はちょいと違うようだ。

エンジンはどちらも2.0Lターボで、最もハイチューンのモデルでは無いという点で性能もほぼ共通しているが、こうして写真で比較するとCクラスに比べて3シリーズのエンジン搭載位置はかなり後方であるのが解るだろう。これがBMWの固執する前後の重量バランスを50:50にするための方法の一つであり、それでも室内長を大きく犠牲にしていないのは流石にBMWの技術だ。

見ただけでその違いが判ったエンジンルームに比べると一見区別がつかないくらいに似ているリアラゲージスペースで、結局このクラスで広さとサスの性能をトレードオフして決定すると、必然的にこのようになるのだろう。

ブレーキはC200や320iのような一般的なモデルでは極普通の片押しのシングルピストンキャリパーを使用している。

しかし、Cクラスも3シリーズも上級車種になるとフロントにアルミ対向ピストンを使用する傾向にある。だだし、C250 Sport の全てに標準でこのブレーキが装着されているのかどうかは判らない。というのは、C250 については発売準備が後回しとなっていて、この写真を撮影した時点では日本での正式な型式認証が取得できていない状態だったから、車両も参考展示ということだった。

次回からはインテリアに目を移す事にする。

つづく。




2014/8/10(Sun)
早朝のバイク音

少なくとも10年程前は夜明け頃の早朝になると複数のバイクの音が聞こえて、これは何かといえば新聞配達のバイクだった。リアの荷台には新聞を一杯積んで、朝日と読売がすれ違って行ったりと、それはもう盛況だったのだが、最近は早朝のバイク音というのは先ず聞こえない。

と、ここまで書いてはみたが、この先の内容はどう考えても特別編向きだから、普通の読者はここでお終い。

いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。

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