B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)



2013年3月1〜15日

2013/3/15(Fri) BMW 6 Series Gran Coupe vs 5 Series<2>

今回はスペックの比較から。

6シリーズとはいえホイールベースはセダン(5シリーズ)と同じであり、6シリーズクーペよりも長いということは、クーペはセダンのプラットフォームを切り詰めて使用しているということだ。また、5シリーズといってもグランツリスモの場合は7シリーズベースのためにホイールベースも5シリーズセダンより更に長い。

エンジンは640iと535iでは基本的に共通で、その証としてエンジンの型式が同じとなっていることで、これは国交省への届出だから法規上も同じ物ということだ。そして、違いとしてはチューニングが多少異るようで、640i(320ps 45.9kg・m)は535i(306ps 40.8kg・m)よりも15ps 5.1kg・m勝っていて、この違いが"40i"と"35i"の違いとなっている。なお、740iのエンジンについては、やはり "40i" の名前のとおりに320ps 45.9kg・mだった。

640iグランクーペの価格はベースモデルが986万円で、これはメルセデスベンツ CLS350(V6 3.5L)の945万円とほぼ同価格帯でポルシェ パナメーラ 3.6PDKの1,018万円に比べると安価な設定となっている。

640iグランクーペの立ち位置が解ったところで、引き続きセダン(535i)との写真比較を続けよう。
フロントのヘッドライトを比較してみると、イメージは同じでもこうして比べてみると違いがわかる。グランクーペは通称イカリングといわれるリング状のスモールライトの下端が水平になっていて、その空いたスペースにLED(ウインカー?)を水平に並べている。

トランクスペースは奥行きについては同等だが、幅はグランクーペが狭く見えるのは、サスの張り出しが大きいからか?

エンジンは前述のように型式が全く同じで、チューニング(主にターボの加給圧だろう)違いだが、外観上も全く同じに見える。

グランクーペはブレーキも5シリーズセダンと同じ物のようだが、キャリパーを黒く塗装してセコい差別化をしている。この黒く塗る方法は先代M5も同様だったが、流石にM5でこれはヤバイと思ったのか、新型(F10M)ではBMWロゴの入ったブレンボ製のアルミ対向ピストンという値段なりの物となった。

次回はインテリアに進むことにする。





2013/3/14(Thu)
Lexus IS (2014)

予てから一部の内容が公表されていた新型のレクサスISが、米国の 2013 North American International Auto Show、すなわちデトロイトショーで発表された。バリエーションはIS250、IS350に対して、それぞれ2WD(FR)とAWD(4WD)が用意され、更にはF Sportがラインナップされる。今回はIS300hというHybridモデルもISとしては初めて設定される。

ボディは新技術のレーザースクリュー溶接と接着剤を使用し、さらにスポット溶接も追加している。フロントサスペンションはダブルウィシュボーンタイプに変更され、リアはGSから流用のマルチリンクを採用している。これらにより安定性を強化して、俊敏さを損なうこと無く快適なドライブを達成している。

インテリアは水平基調のインパネと最新のポルシェのような大きく傾斜したセンターコンソールを採用している。着座位置は下げられ、LF Aのようなステアリングホイールは調整範囲が拡大されている。また新型ISは後席の居住性向上のためにホイールベースが3インチ(約76o)延長された。

エンジンはIS250とIS350がV6ガソリンエンジンで、ハイブリッドは2.5Lアトキン・サイクルエンジンを搭載している。走行モードはECO、NORMAL、SPORT、SPORT S+の4つを切り替えることが出来る。IS350 RWDモデルではIS Fから移植された完全にロックアップするマニュアルモードを持つ8速Sport Direct Shift (SPDS)が装着されている。



この新型ISの日本国内販売は春と言われている。んっ? 今は3月中旬って、もう春じゃないか??

なお、オリジナルの記事は下記にて。
  http://www.netcarshow.com/lexus/2014-is/





2013/3/13(Wed) BMW 6 Series Gran Coupe vs 5 Series

BMWより5シリーズベースの4ドアクーペである6シリーズグランクーペが発売されているが、このコンセプトはメルセデスベンツのCLS(2005年)に遅れること約7年であり、モデルサイクル1回分遅れたことになる。しかし、4ドアハードトップクーペというアホなコンセプトの本家といえば1991年発売のカリーナEDが思い浮かぶ。当時はクルマ好きからボロクソ言われたが、今になってみると恐るべき先見性だったことになる。

 

今回はグランクーペとベースになった5シリーズセダンを比較してみることにする。

基本的なスタイルは両車とも誰が見てもBMWというエクステリアで、当然ながらグランクーペはルーフが低い。

真正面から比較すれば、当然ながら車高が85oも低いグランクーペがベッタリと地面にへばりついている感じがする。

リアもグランクーペのウエストラインの低さが判る。

サイドから比較すると、ホイールベースは同一で全長はグランクーペが100o長いが、下の写真で見るとグランクーペの全長が長いのはフロントオーバーハングが長いことが原因のようだ。

次回につづく。




2013/3/12(Tue) 危ないクルマ

今日、一般道を走っていた時に、前にいたクルマの挙動がどうもおかしいのに気付く。先ず速度が極端に遅い、というか、いくらなんでも40q/h走行は無いだろうという速度で、しかも40q/hピッタリで走るならば遵法運転に拘っているのかという事もあるが、速度は上がったり下がったりと安定していない。

そのうちに、あることに気が付いた。すなわち、対向車が来るとスレ違いが怖いのだろうか、ブレーキランプが点灯し減速する。しかも良く見ればセンターラインを踏むくらいに右に寄っている。要するに左の位置がわからないのだろう。しかし、写真でも判るように、ここは県道だから片側1車線の対面通行とはいえ車線は充分に広く、しかも左には路側帯まで付いているから、寄りすぎて脱輪という事も無い、どちらかと言えば走りやすい道だ。そして、対向車は皆焦っているのが判る。それぁそうだろう、特に狭い道でもないのに対向車が黄色いラインを踏むくらいにこちらに出てくるのだから、ぎょっ!あ、あぶねぇ、という感じだろう。

実は、触らぬ神に祟り無し、のことわざどうりに十分な車間距離を取って付いて行ったのだが、それにしても前のクルマは何者なんだ、という好奇心が湧いてきて、少し車間距離を縮めてみた。とはいえ、普通の車同士の距離なのだが。クルマにはトヨタマークとともに、"CELSIOR"というエンブレムが見える。セルシオ? ということはヤンキー兄ちゃん、って、まさか兄ちゃんたちがそんな運転をするわけがない。なんて思いながら追従して行ったらば、またもやフラ~っと右側へ。そして対向車がまたまた驚いて左の路肩くらいまで退避するのが見える。

それにしても、一体ドライバーは何者なのか、という興味が湧いてきたが、それではどうやって確認するか。やがて右折車線のある交差点が近づいてきて、しかも信号は丁度黄色だったから、前のクルマが直進車線に入るようだったらば、こちらは右折車線に入れば横に止まって信号待ち状態となり、ここでドライバーの顔を確認できる。と、思った矢先に突然右に進路を変えて(勿論、ウィンカーなんて出すわけながない!)、しかも斜めに対向車線に出たと思ったらば、道路の右側にある店舗の駐車場に入っていった、お~、危ねぇ、危ねぇ。その駐車場に入った時に確認したドライバーは、”オバサン”だった! やっぱり。




2013/3/10(Sun)
Porsche 911 GT3 (2014)

クルマ好き、というよりもコテコテの走行屋からすれば、これぞ理想の1台であるポルシェ911 G3ストリートバージョンの991モデルが発表になった。

スタイルは何時もとおりで、911をベースにアグレッシブなフロントエアインレットとリアには大きなウィングという、新型になっても基本ポリシーは全く同じとなっている。

コンソール上のシフトレバーに目をやると、んっ?もしかして、PDK?
そうです、遂にGT3までが2ペダルとなってしまったのだ。

主なスペックは
3.8L フラット6 475hp
ポルシェ6速 PDK
0~100q/h加速:3.5秒
最高速度:315q/h

既に動画も公開されいる。



なお、例によってオリジナルページのリンクを下記に貼っておく。

  http://www.netcarshow.com/porsche/2014-911_gt3/




2013/3/8(Fri) オフィスチェアー

クルマにとってシート、すなわち椅子は重要な役割をする割りには日本人には椅子に対する拘りがないために、結構出来の悪いシートが当然のように使われてきた。同様に事務仕事で使う椅子、オフィスチェアーもいい加減なものを使っている場合も多く、椅子が悪いが故に仕事が捗らないなんていうこともあるだろう。

ところで最近はITの発達により、個人事業として在宅で仕事をする人も増えてきたと思う。その時、自宅とはいえ長時間の仕事をするには、ダイニングチェアーなどよりも、オフィスチェアーを使った方がより快適ではないか。

そこで、この手のチェアーをアマゾンで調べてみたらば、人気上位にあるのは何と3千~8千円くらいと、想像よりも安かった。ところが、カスタマーレビューを見てみると☆一つが結構あり、それも全く製品として使い物にならないような不良が目白押し。まあ、この手のレビューにはクレーマーもどきの書き込みがあるから注意が必要だが、同じような指摘を異る複数のユーザーがしているところをみると、これは真実のようだ。それでも、☆5つや4つも同じくらいある場合が多いから、当たればコストパフォーマンス抜群なのだろうが、価格が安いとはいえリスクが多すぎる。それに耐久性という面でも大いに疑問がある。

因みに下の写真の左側は約6,000円で今流行のメッシュタイプだが、カスタマーレビューでも判るように約25%のカスタマーが☆一つで、使い物にならないという評価をしている。

それでは、一流どころの事務機器メーカー製だと、価格はどの程度かといえば、何と価格は一桁違う。しかも写真右上は表皮がオーソドックスなクロスであり、これがメッシュタイプなら10万円コースとなる。勿論、各部の出来はしっかりしているし、肘掛けには弾性樹脂を使用して肘が痛くならないようにという配慮も有るし、肘掛けは上下は勿論のこと前後と左右への回転などの調整が出来るし、座面の上下と前後、背もたれの角度とランバーサポートなど、これでもかときめ細かく調整ができる。しかも仕事で毎日酷使して10年経っても何ともない、というくらいの耐久性があるのは、今までの経験から間違いない。なお、それほどの調整範囲は必要ないとか、各部の構造を簡略化した廉価版ならば3万円くらいと大分買いやすくなる。

さて、ここからが本題。
クルマの場合はオフィスチェアー程ではないものの、やはり安物と高級品はハッキリと出来が違うし、設計時点からも構造が違う。ただし、クルマはいくら安物でも粗悪品では危険極まりないので、故障という面では心配ないが、安全性を追求すれば結構怪しいのもある。最近はドライブレコーダーが普及したことから偶然の事故の瞬間の映像を撮りやすくなったこともあり、動画投稿サイトには事故の瞬間の映像が結構投稿されている。あれを見ると、ちょっと古い安物国産車って高速道路で隣の車線のクルマが行き成り車線変更してきたのを避けるために、急ハンドルを切った瞬間にコントロールを失ってクラッシュする場面が結構あるが、いくらドライバーが未熟といっても、ちょっと急ハンドルを切ったくらいで制御不能になるようなサスや操舵系っていうのには恐ろしいものがある。




2013/3/7(Thu)
Toyota FT-86 Open Concept

Toyota FT-86 Open Conceptという名前を聞いただけで、これはハチロクのオープンバージョンだと解ってしまう程にガチな名前だが、その86オープンがコンセプトカーとして発表された。

全長4,240mm x 全幅1,775mm x 全高1,270oと発表されているから、国内で発売されている86(クーペ)と比べて、全長および全幅はピッタリ同じで、全高のみ15o低い。

写真を見れば、そのスタイルはそのまんま86の屋根を取っ払ったヤツ、という感じだが、その屋根の写真が発表されていない。しかし、発表されたプレスリリースでは navy blue fabric roof と書かれているから、ソフトトップなのだろう。

インパネの写真も、アイボリーとブラックのツートーンが派手だが、これもよくよく見えれば86そのものようだ。

プラットフォームやエンジン、その他のコンポーネントも86のものをそのまま流用しているようで、恐らくボディは相当の補強をしているだろう。しかし、公開された重量は1,257kgというから、86G(MT)の1,230kgと比べても30kg程度の重量増加で、これは大したものだが、本当だろうか?

既に動画も公開されいる。

なお、例によってオリジナルページのリンクを下記に貼っておく。
  http://www.netcarshow.com/toyota/2013-ft-86_open_concept/




2013/3/6(Wed) 中国の乗用車販売台数 2012

昨年の中国におけるブランド別乗用車販売台数を見てみる。

   

1位のフォルクスワーゲンが、他を大きく引き離しているのは相変わらずだが、2位には何とヒュンダイが入っている。とはいえ、2位以下はダンゴ状態だから状況により毎年の入れ替えがありそうだ。その状況だが、去年は言うまでもなく尖閣問題に始まる日本製品の不買などで、日本車は軒並み売上を落としているが、それでも平均では−10%くらいと、個人的には想像よりは落ち込みが小さかったと思っている。しかし、これらの日本車は、実は殆どが中国生産であり、部品の多くも現地で調達している訳だから、中国の部品メーカーだって売上減で苦しんでいるわけだ。それに製造メーカーだって日本との合弁会社であり、多くは中国の国営企業が半分以上を出資している訳だから、結局自分に跳ね返ってくる事になる。

こういう状況だから、中国だって本気で日本と争えばお互いに得は無いことくらいは判っているはずだ。これに対して竹島問題は、韓国が日本品の不買を騒ごうと日本には大して損害はないし、それどころか日本にとって全くメリットの無い日韓スワップ協定が中断したことは、むしろ良い事だと思う。さらには日本からのコア部品の輸出や、工作機械や生産設備の輸出が途絶えたらば、韓国産業は成り立たないと思うのだが。そして、中国には威勢の良い言いがかりを付けている一部の政治家なども、韓国に対しては及び腰というのも何か変な気がする。竹島こそ紛うことなき日本の領土だから、自衛隊を上陸させて奪還するという強気の発言があってもよさそうだが、何故かないようだ。おっと、これはちょっと危ない内容となりそうなので、これにてお終い。




2013/3/4(Mon)
VW New GOLF GTI

新型ゴルフZは既に欧州では昨年から販売されているが、日本では未だ発売時期も明確にされていない。この辺がVWの日本市場への思い入れの無さ、というか殿様商売の片鱗が見える訳で、これに比べればBMWの日本市場に対するやる気はVWとはマルで異なり、それがBMWの好調な日本での商売に結びついているのだろう。

おっと、話が横道にそれてしまったが、その未だ日本では発売すらされていない間に、欧州ではGTIが発表されてしまった。

写真で見るとホイール&タイヤ(225/45)のデカさが印象的だが、その他の識別点はお馴染みの赤く塗装した(鋳物の)キャリパーやクロームメッキされた2本出しの排気管(写真では良く見えない)などが標準とは異る。更には、テールランプはスモークのLED式でナンバープレートの照明もLEDを使用している。

室内は例によってGTIの特徴である赤/黒チェックのシート表皮が目に付く。

今回のGTIは2つのバージョンがあり、スタンダードは220ps、GTI Performance で高性能版は230ps、最大トルクはどちらも350Nm。0-100km/hは220ps版が6.5秒、最高速度が246km/h、230ps版はそれぞれ6.4秒と250q/hというが、その程度の違いで2つのバージョンがあるのは何故か?

この新型GTIはドイツでは3月5日より予約を開始し、価格は28,350ユーロ(¥122/€で346万円)からという。ただし写真は3ドアであり、5ドアも同時に発売されるのかは定かではないが、日本への輸入となれば当然ながら5ドアが無いと売れないだろう。

なお、例によってオリジナルページのリンクを下記に貼っておく。
  http://www.netcarshow.com/volkswagen/2014-golf_gti/




2013/3/3(Sun) 自作パソコン

ITネタの前回はBTOパソコンだったので、今回は自作パソコンを話題にしてみる。

パソコンを自作するには筐体(ケース)、マザーボード、電源、ハードディスクドライブ(HDD)など買い揃えて、これらの部品を筐体の中に取り付けて、それぞれをコネクターを使ってケーブルで接続し、その後にOS(一般にはウィンドウズ)と各種のドライバーソフトをインストールして、パソコンとなる。したがって、自作という言葉から連想されるような、例えばハンダゴテを握って回路を自作する、なんていう作業は無く、基本的にネジで止めるとか、コネクターを差し込むという作業となる。

それではパソコンを自作するメリットとは何かといえば、先ずは自分で作るのでコストが安い‥‥‥と思ったら、大手メーカーが大量の部品を購入するのに比べて個人がパーツショップなどから買う部品が高くつくことと、OS(ウィンドウズ)は大手メーカーならばマイクロソフトとの大量契約により、噂では数千円以下で購入しているというが、自作用のDSP版と言われるものでも1万円以上となるなど、結局先日紹介したBTOパソコンを買ったほうが安いというのが現状となっている。それでは、自作のメリットはといえば、まあ作る楽しみというところだろうか。例えばプラモデルなどは作っている過程が楽しいのであって、多く場合は完成すれば放置しておいて、そのうち埃だらけになって捨てる、というのが普通だろう。自作パソコンの場合は、作る楽しみを味わった後も実用になると言う訳だ。

さらに自作パソコンのメリットはといえば、自分の気に入った仕様で作れるということで、BTOでもマザーボードや電源の細かい仕様やHDDのメーカー指定などは出来ない(サイコムは出来る)が、自作ならば入手さえ出来れば何でもありとなる。特に電源については、完成品の場合は価格を下げることから、どうしても容量に余裕が無いし、特注品の安物を搭載している例が多いので、そういう点でも良心的なパーツを使うことが出来る。しかし自分で作るのはリスクがあるし、経験がないと自信が持てない、という場合のために自作代行という、客がスペックとパーツを選んで、それを組み立ててパソコンとして完動品にして納入するという業者が出てきたわけだ。その中でも前述のサイコムは有名だが、細かい組み合わせまでユーザーが決めなければならないために、自作並の知識が必要となる。

なお、話の種にパソコンを自作してみたいが、自分で部品を買い集めるのも大変だし‥‥というユーザーには必要部品を一式そろえた組み立てキットというのもある。調べて見らば国産のBTOメーカーで結構扱っているようだ。以下に各メーカーのサイトのリンク先を書いてておくので、興味の在る方はご覧いただこう。

  パソコン工房 http://www.pc-koubou.jp/category/047902.html
  ドスパラ http://www.dospara.co.jp/5desktop/kit/
  サイコム http://www.sycom.co.jp/kit/index.html

今度のゴールデンウィークにはキットでパソコンを組み立てる、なんていうのも面白いかもしれない。でもねぇ、これって何だかすご〜くオタクっぽくて、これならクルマにのめり込んでいた方が少しは健全な気もするが‥‥、と言いたいところだが、まあ似たようなものか。




2013/3/1(Fri) VOLVO New V40<4>

今回はインパネから。
如何にもボルボらしいデザインのインパネは、既に見てきたシートやドアトリム同様に高い質感と出来の良さで、満足感は充分にある。

先代まではナビのディスプレイの場所さえ考慮してない設計で、苦し紛れの後付けなどをやっていたが、今回はセンタークラスター最上部にディスプレイが配置されている。なお、写真のナビはT4 SEのみにオプションのナビゲーションパッケージ(20万円)の装着が必要で、ナビがない場合でもディスプレイはその他の機能の操作用に標準装備されている。
ということは、T4の場合は純正ナビは付かないし、後付の社外品も装着するスペースはないから、ポータブルタイプなどをインパネの天板に付けることになる。まあ、最近はスマホやタブレットタイプのパソコンなどで代用出来る時代だし、ベテランの場合はナビを付けても意外に使わなかったりするから、特に問題はないかもしれない。

エアコンの操作パネルはボルボの特徴である人間の形をしたスイッチを中央に置いたもので、これを見ただけでボルボとわかる。さらに、このセンタークラスターのパネルは薄型でその後ろに小物置き場のスペース(写真右下)があるのもボルボの大いなる特徴だ。

 

エンジンの始動は電子キーとはいえ、所持するだけのインテリジェントキーでなく、スロットに挿入してから、その上のスタートボタンを押す。世間では丸く大きいのが常識になりつつスタートボタンも、ボルボは長方形の小さいものを使っている。
インパネ右端にはライトスイッチがあるが、これも一般的な欧州車と違い、回転式ではあるが随分と小さい。

 

DCTのセレクターは直線式でDの左がマニュアルという点では最近のメジャーな方式だが、パターンの表示がノブの上面にあり、イグニッションのオンで白く光って表示するという、これまた他社とは一線を画している。

そしてV40のもう一つの大きな特徴は中央の3つが全てフル液晶を使用したメーターで、これにより3つのモードで全く異るメーター表示となることだ。特にPerformanceではセンターが回転計となり速度計はデジタル表示となる。また、セーフティーパッケージを装着するとEleganceとEcoの場合は道路標識をカメラで監視して制限速度を表示する機能がある。また、同様に追い越し禁止も表示するようだ。GPSの位置情報から制限速度を割り出す方法はナビなどでも行われているが、標識自体をカメラで撮影して、その画像から解析するというのは初めてだろう。

さらにEleganceとEcoの速度計は現在の速度の前後30q/hずつくらいしか表示されないのが特徴的で、これは余計な情報をカットすることでドライバーに集中力を与えるのだろう。元来、ボルボは独自のユニークな提案をするので有名だが、フォード時代には目先の利益を追求する経営陣の方針から、ボルボの良き伝統は全く発揮されなかったが、このV40を見るとボルボの良い面が見事に蘇生したようだ。

新しいV40のインテリアは、同じCセグメントハッチバックでは最高峰であるBMW1シリーズと比べも決して引けをとらないくらいに出来がよく、またフル液晶表示のメーター類など他車に先駆けたコンポーネントを使用するなど実に先進的で、数年前までのフォード傘下の時代からすれば全く別のクルマ(会社!)に生まれ変わったようだ。フォード時代のボルボは全く勧められなかったが、その後中国の吉利汽車の傘下となり、一体どうなる事かと心配したが、今のところは金は出すが口は出さないという理想的なオーナーに恵まれたようだ。そうはいっても、あのしたたかな中国の事だから、ボルボに自由に開発させて、そのノーハウはイタダキということで、金には代えられないというところか?

さて、目で見た出来は確かに良くなったが、果たして走りは‥‥‥といえば、これは試乗記にて。
乞うご期待。

と言いたいところだが、一言だけ言えば、ある程度は予想していたが結果はあっと驚くなんとやらで、この走りの良さは殆ど想定外だった。ボルボがこんなに良い走りをするなんて‥‥。




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