B_Otaku のクルマ日記
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2008年12月

2008/12/29(Mon) |
BMW320i vs 国産2Lカー |
このタイトルを見れば、何やらBBSチックな題名だが、相変わらず世間ではこのネタで盛り上がっているようだ。実は、先日MCされたBMW320iに試乗したので、新春初ネタは320i試乗記とする予定だが、それに先立って国産2ℓ級セダンとの比較という奴をやってみよう。
|
|
|
BMW |
Toyota |
Nissan |
|
|
|
320i |
PREMIO 2.0G |
BLUEBIRD SYLPHY |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.540 |
4.600 |
4.610 |
|
全幅(m) |
|
1.800 |
1.695 |
1.695 |
|
全高(m) |
|
1.440 |
1.475 |
1.510 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.760 |
2,700 |
2.700 |
|
駆動方式 |
|
RWD |
FWD |
FWD |
|
車両重量(kg) |
|
1,470 |
1,270 |
1,230 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
5 |
5 |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
I4 DOHC |
I4 DOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
1,995 |
1,986 |
1,997 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
156/6,400 |
158/6,200 |
133/5,200 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
20.4/3,600 |
20.0/4,400 |
19.2/4,400 |
|
トランスミッション |
|
6AT |
CVT |
CVT |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
ストラット |
ストラット |
|
|
後 |
5リンク |
トーションビーム |
トーションビーム |
|
タイヤ寸法 |
前/後 |
205/55R16 |
195/55R16 |
195/60R16 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
Vディスク/ドラム |
Vディスク/ドラム |
|
価格 |
|
車両価格(万円) |
|
477.0 |
242.6 |
236.3 |
|
備考 |
|
ハイラインパッケージ |
EXパッケージ |
20G |
外形寸法からすると、輸入車である320iは1800mmと他車に比べて100mm以上も広いが、これは国産勢が国内専用車として5ナンバーサイズに留めていることは言うまでもない。従って全長と全高はほぼ同じ寸法となっているから、なるほど見方によっては一体何処が違うんだ、と思うのも無理は無い。
そして、エンジンはといえばどれも直4の2ℓでパワーやトルクも似たような数値で、特にプレミオのパワーとトルクは数値上では320iと殆ど同じだ。ホイールベースも320iが60mm長いが、この程度の差ならば同一クラスといってもおかしくは無い。
最も違うのは駆動方式が国産2社のFWD(FF)に対して320iはRWD(FR)であることと、トランスミッションが国産のCVTに対して320iは6ATであることと、リアサスペンションが国産勢はトーションビームでリアブレーキがドラムである点だろうか。
と、簡単に言うが、この駆動方式や懸架方式など走るために最重要な機構はハッキリ言ってマルで違う。左の写真では見方によってはどれも同じうようだが、その中身はスペック上でも大いに違うが、いや、それがどうした?普通の走る分には関係ないだろう、というユーザーもいるわけで、これまた人それぞれか。
そこで、次回は3車のインリアを比べてみる。
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2008/12/28(Sun)) |
純正ミニカー |
メルセデスやBMWなどの定番ブランド輸入車では、以前からミニカーを純正扱いで売っていた。そして、最近では国産車でもミニカーを純正化する傾向がある。
下の写真は見てのとおり新型フェアレディZで、ミニカーメーカーからは未だ発売されていないが、ニッサンの純正品としては既にカタログにも載っている。価格は
¥3,300と良心的だし、パッケージも市販のミニカーより凝っている。

ところで、これらの純正ミニカーをディーラーに注文することに、一部の無知な連中はディーラーからすれば良い迷惑と思っているようだが、そこが脳内オーナーの発想まる
出しで、実はディーラーにとっては有りがたい客だったりする。なぜなら、3,300円ではマージンは殆ど無いが、そんなことよりもメーカーが企画して売っている商品を売ったという実績は、協力的なディーラーという良い評価になる訳で、特に輸入車ディーラーの場合は輸入元の戦略としても、このような商品を売ることは重要なようだ。
これらのミニカーは純正のウィンドウォッシャー液などと同じでサービス部門が扱うから、サービスフロントで注文すれば喜んで取り寄せてくれると思う。逆にセールスからすれば管轄外だから、本音としては余り嬉しくないという事もあり有る。

ところで上の2台は、こうしてみると、当然ながら似ている。
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2008/12/26(Fri)) |
米国のトヨタって? その2 |
前回の日記で約束したとおり、今回はトヨタの北米専用大型ピックアップについて紹介しよう。
まずはスペックから。TacomaよりTundraのほうがより大きく高価だが、それぞれに1列シートで3人乗りのレギュラーキャブと2列シートで5人乗りのダブルキャブ、更にそれぞれにRWDの4×2とAWDの4×4がある。
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|
|
Toyota Tacoma |
Toyota Tacoma |
Toyota Tundra |
Toyota Tundra |
|
|
|
4X2 RegularCab |
4X4 Double Cab |
4X2 RegularCab |
4X4 Double Cab |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.836 |
5.621 |
5.329 |
5.809 |
|
全幅(m) |
|
1.834 |
1.895 |
1.925 |
2.007 |
|
全高(m) |
|
1.669 |
1.781 |
1.875 |
1.941 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.779 |
3,579 |
3.221 |
3.701 |
|
駆動方式 |
|
RWD |
AWD |
RWD |
AWD |
|
車両重量(kg) |
|
1,442 |
1,876 |
2,094 |
2,513 |
|
乗車定員(名) |
|
3 |
5 |
3 |
5 |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
V6 DOHC |
V6 DOHC |
V8 DOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
2,694 |
3,956 |
3,956 |
5,663 |
|
最高出力(HP/rpm) |
|
159/5,200 |
236/5,200 |
236/5,200 |
381/5,600 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
24.9/3,800 |
36.8/4,000 |
36.8/4,000 |
55.5/3,600 |
|
トランスミッション |
|
5MT |
5AT |
5AT |
6AT |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
独立 |
独立 |
独立 |
独立 |
|
|
後 |
リジット |
リジット |
リジット |
リジット |
|
タイヤ寸法 |
前/後 |
215/70R15 |
245/750R16 |
255/70R18 |
275/65R18 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
ディスク/ドラム |
Vディスク/ドラム |
ディスク/ディスク |
ディスク/ディスク |
|
価格 |
|
車両価格(USD) |
|
0.1383 |
27,075 |
22,390 |
38,870 |
|
備考 |
|
2.7L I4-4.0L V6
$15,170-27,075
2WD/4WD Regular/Double cab |
4.0L V6,
4.7-5.7L V8 $27,785-38,870
2WD/4WD Regular/Double cab |

スペックを見て判るように、これらはビッグ3のドル箱であった大型ピックアップのライバルで、先日紹介したGMの Silverado などとガチンコ勝負となる。
しかし突然の金融危機により直撃を受けた大型ピックアップの減産は新聞でも話題のテキサス工場の生産停止という、トヨタの足を大きく引っ張る原因となってしまっている。本来、トヨタの生産ラインというのはフレキシブルで、同じラインで多く車種を生産できるのだが、この大型ピックアップのラインは転用がきかないために、操業停止=大赤字となる。
トヨタは世界一が見え始めた3年程前から、どうも本来の道を踏み外していったのではないか。ビッグ3の牙城に食い込むなどというのは本来やるべきではなかったのではないのか。餅は餅屋に任せておけば良い。そういえば、ドイツのプレミアムブランドの分野にも手を出したレクサスブランドは、北米ではソコソコ成功したのに気を良くして、日本国内展開をしたものの、世の中それ程甘くはなかったし、欧州では全く相手にされず。米国の大型ピックアップにしても、高級ブランドのレクサスの世界展開にしても、美味しそうな他人の分野を分捕って、自分も甘い汁を吸おうとしたのが、この急激な景気の落ち込みで一気に裏目に出たようだ。
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2008/12/24(Wed) |
米国のトヨタって? |
自動車販売台数世界一の座をGMから奪い、年間の利益が2兆円を超えるという、向かうところ敵無しと思われていたトヨタ自動車が、なんと今年度下期は赤字の見込みとなった。
GMの状況を対岸の火事とは言っていられなくなったわけだが、そこで米国に於けるトヨタの販売状況を調べてみよう。
下の表の左が07年の11月、右が同じく07年の1〜11月の販売台数で、07年といえばホンの一年前だが米国経済絶好調で、トヨタも2兆円の利益をだそうとしている真っ最中だった。なんと、たったの1年でどん底に落ちてしまったことになる。
|
|
'07年11月販売 |
'07年1〜11月販売 |
|
|
台数
(千台) |
TOYOTA
比率 |
全米比率 |
台数
(千台) |
TOYOTA
比率 |
全米比率 |
|
レクサス乗用車(輸入) |
14.9 |
7.6% |
1.3% |
180.5 |
7.5% |
1.5% |
|
レクサストラック (米国製) |
5.4 |
2.8% |
0.5% |
65.9 |
2.8% |
0.5% |
|
レクサストラック (輸入) |
4.5 |
2.3% |
0.4% |
48.2 |
2.0% |
0.4% |
|
レクサストラック合計 |
10.0 |
5.0% |
0.8% |
114.1 |
4.8% |
0.9% |
|
レクサス合計
(米国製) |
5.4
|
2.8% |
0.5% |
65.9 |
2.8% |
0.5% |
|
レクサス合計 (輸入) |
19.4
|
9.8% |
1.6% |
228.7 |
9.5% |
1.9% |
|
レクサス合計 |
24.8 |
12.6% |
2.1% |
294.6 |
12.3% |
2.4% |
|
サイオン合計
(輸入) |
9.6 |
4.9% |
0.8% |
121.2 |
5.1% |
1.0% |
|
トヨタ乗用車(米国製) |
66.0
|
33.5% |
5.6% |
767.7 |
32.0% |
6.2% |
|
トヨタ乗用車(輸入) |
23.1
|
11.7% |
2.0% |
323.0 |
13.5% |
2.6% |
|
トヨタ乗用車合計 |
89.1 |
45.2% |
7.6% |
1,090.7 |
45.5% |
8.8% |
|
トヨタトラック(米国製) |
38.5 |
19.5% |
3.3% |
483.8 |
20.2% |
3.9% |
|
トヨタトラック(輸入) |
35.1 |
17.8% |
3.0% |
406.1 |
16.9% |
3.3% |
|
トヨタトラック合計 |
73.6 |
37.3% |
6.2% |
889.9 |
37.1% |
7.2% |
|
トヨタ合計(米国製) |
104.5
|
53.0% |
8.9% |
1,251.5 |
52.2% |
10.1% |
|
トヨタ合計(輸入) |
58.2
|
29.5% |
4.9% |
729.1 |
30.4% |
5.9% |
|
トヨタ合計 |
162.7 |
82.5% |
13.8% |
1,980.6 |
82.6% |
16.0% |
|
米国トヨタ 乗用車合計 |
113.6
|
57.6% |
9.6% |
1,392.4 |
58.1% |
11.3% |
|
米国トヨタ トラック合計 |
83.5 |
42.4% |
7.1% |
1,004.0 |
41.9% |
8.1% |
|
米国トヨタ 米国製 |
110.0 |
55.8% |
9.3% |
1,317.4 |
55.0% |
10.7% |
|
米国トヨタ 輸入 |
87.2
|
44.2% |
7.4% |
1,079.0 |
45.0% |
8.7% |
|
米国トヨタ 合計 |
197.2 |
100.0% |
16.7% |
2,396.4 |
100.0% |
19.4% |
|
米国小型輸入車合計 |
286.3
|
|
24.3% |
3,430.6 |
|
27.8% |
|
米国小型自動車販売合計 |
1,180.3 |
|
100.0% |
12,352.5 |
|
100.0% |
トヨタの販売チャンネルは大きく分けると高級車ブランドの御存知レクサス、若者向けの廉価ブランドであるサイオン、そしてトヨタの3つから成っている。米国の統計でトラックというのは主にSUVのことで、勿論ピックアップトラックも含まれる。
米国のトヨタ社は米国内での生産が55.8%と、上手い具合に過半数となっている。逆に言えば、44.2%ものクルマを主に日本から輸入している事になる。
では米国トヨタの売れ筋はというと、まずレクサスではES(日本名ウィンダムと言っていたっけ)が6千台(07年11月
、以下同様)、RX(ハリアー)が8千台、一部の日本人が欧米ではBMW3シリーズよりも評価が高いと主張しているISは4千台で、ISに負けている筈の3シリーズは12千台。
トヨタブランドではカムリの35千台、カローラの25千台、プリウスが17千台だから、この3車でトヨタブランドの半数を稼いでいる。トラック(SUV)ではSiena、Tacoma、Tundraという日本では馴染みのない大型SUV&ピックアップで37千台も稼いでいる。この3車については、次回に詳しく紹介してみよう。
|
|



2008/12/20(Sat)) |
フェアレディZ vs ケイマンS |
先日発表したフェアレディZの試乗記は少しでも早く内容を伝えたいとの思いから速報版としてために、スペックや他車とに比較には触れていなかった。
そこで、(ニッサンが)Zの最大ライバルとしているポルシェケイマンSを中心としてZと比較比較してみよう。
|
|
|
FAIRLADY Z |
PORSCHE |
BMW |
Mersedes Benz |
|
|
|
VersionST |
CAYMAN S |
Z4 M Coupe |
CLK 350 |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.250 |
4.347 |
4.113 |
4.110 |
|
全幅(m) |
|
1,845 |
1.801 |
1.781 |
1.810 |
|
全高(m) |
|
1.315 |
1.306 |
1.287 |
1.300 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.550 |
2,415 |
4.497 |
2.430 |
|
駆動方式 |
|
RWD |
Mid Eng |
RWD |
RWD |
|
車両重量(kg) |
|
1,530 |
1,360* |
1,495 |
1,500 |
|
乗車定員(名) |
|
2 |
2 |
2 |
2 |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン種類 |
|
V6DOHC |
F6 DOHC |
I6 DOHC |
V6 DOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
3,696 |
3,400* |
3,245 |
3,497 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
336/7,000 |
320/7,200 |
343/7,900 |
305/6,500 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
37.2/5,200 |
37.8/4,750 |
37.2/4,900 |
36.7/4,900 |
|
トランスミッション |
|
7AT(6MT) |
7PDK/(6MT) |
6MT |
7AT |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ダブルウィシュボーン |
ストラット |
ストラット |
3リンク |
|
|
後 |
トーションビーム |
ストラット |
セントラルアーム |
マルチリンク |
|
タイヤ寸法 |
前 |
245/40R19 |
235/40ZR18 |
245/45R18 |
225/45R17 |
|
|
後 |
275/35R19 |
265/40ZR18 |
255/40R18 |
225/45R17 |
|
価格 |
|
車両価格(¥) |
|
4,462,500
MT 4,150,000 |
8,770,000
MT 8,300,000 |
8,300,000 |
7,540,000 |
|
備考 米国価格($) |
|
28,510-38,680
350Z(08MODEL) |
59,100
(08MODEL) |
50,400-52,400
(08MODEL) |
50,950
|
こうしてみると、スペックだけで比較した時のZの買い得感は抜群だ。それでは米国ではどうかといえば、今現在は時期的に未だ09モデル発表直前のために08モデルでの比較となり、Zも旧型の350となってしまうし、ケイマンのPDK&直墳エンジンではないが、08モデル同士で比較
しても、やはりZは買い得なことが一目瞭然だった。何しろZのベースもモデルなら2万8千ドルとケイマンSに比べて3万ドル以上も安い。
それでは他に3万ドルクラスのスポーツカーといえば何が買えるか、と調べてみたらBMW128iクーペが28,600ドルとZのベースグレードと同等だ。ちなみに、この128iクーペは日本では未発売だから、国内でどうしても1シリーズクーペが欲しければ135iクーペ(米国価格34,900ドル、国内価格549万円、何れもMT)を買うしかない。
さて、次回はZとケイマンを写真で比較してみようと思う。


|
|

2008/12/17(Wed) |
GMのクルマって? |
前回調べたGMの売れ筋車種について、一覧表によるスペックと写真による外観を見てみよう。
|
|
|
Chevrolet |
Chevrolet |
Chevrolet |
Chevrolet |
|
|
|
Cobalt |
Impala |
Silverado |
Tahoe |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.572 |
5.090 |
5.847 |
5.131 |
|
全幅(m) |
|
1.725 |
1.852 |
2.032 |
2.007 |
|
全高(m) |
|
1.450 |
1.491 |
1.875 |
1.953 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.624 |
2,807 |
3.645 |
2.620 |
|
駆動方式 |
|
FWD |
FWD |
RWD |
RWD |
|
車両重量(kg) |
|
1,459 |
1,613 |
2,371 |
2,388 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
5/(6) |
6 |
9 |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
V6 OHV |
V8 OHV |
V8 OHV |
|
総排気量(cm3) |
|
2,201 |
3,500 |
4,800 |
4,800 |
|
最高出力(HP/rpm) |
|
155/6,100 |
211/5,800 |
295/5,600 |
295/5,600 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
20.8/4,900 |
29.6/4,000 |
42.2/4,600 |
42.2/4,600 |
|
トランスミッション |
|
5MT/4AT |
4AT |
4AT |
4AT |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
ストラット |
コイルスプリング |
独立 |
|
|
後 |
トーションビーム |
トレーリングアーム |
リーフスプリング |
|
|
タイヤ寸法 |
前/後 |
195/60R15 |
225/60R16 |
245/70R17 |
265/70R17 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ドラム |
Vディスク/ディスク |
ディスク/ドラム |
ディスク/ディスク |
|
価格 |
|
車両価格(USD) |
|
15,660-23,425 |
23,790-31,135 |
28,255-37,405 |
36,465-50,900 |
|
備考 |
|
|
3.9L V6〜5.5L V8あり |
5.3L V8あり |
5.3L V8 4WDあり |

まずはCobalt。これは日本車等に対抗した小型FFセダンというところだろうが、その外観はまるで韓国車を髣髴させるし、スペックも大したことはない。実際に乗って
みた訳ではないのでなんとも言えないが、どうみてもマトモに日本車と勝負するのは無理がありそうだ。
次に Impalaは大きなドンガラのセダンでV6エンジンはOHVだし、ATは4速。日本車で3.5ℓだったら今や300HP時代なのに、これは211HPと相当に控えめ。というか、基本設計が
ラフなアメ車なのだ。
確かに、これらと比較すれば日本車は緻密で高性能、しかも故障も少ないという事になるわけだ。ただし、日本車は価格は高いが、それも当然という気になってきた。米国でHyndai車が結構売れているというのは、成る程納得できるものがあるし、日本で乗ればボロクソのカムリなんかも、このInpalaと比較すれば実に高性能なセダンということになるのはよ〜く理解できる。

そして、これがGMのドル箱。バカでかくて、重くて、リアサスなんて板バネのリジットだし、巨大なV8エンジンは未だにOHV、パワーは排気量で稼ぐという半世紀前と変わらない基本構成だ。要するにこんなクルマに頼っていたから技術の革新についていけずに、ドンドンと後発になってしまい、このままでは絶対にヤバイぞと言われながらも、今まで何とか誤魔化してきたのが、リーマンショックを引き金に一気に崩壊してしまっただけのこと。
そして、米国式成果主義の報酬体系は長い目で見て将来の為の仕事をしても、全く評価されないから、結局目先の利益を出すような真に会社や世の中の将来を考える事をしない、言ってみれば金の亡者が良い思いをする世の中だった。これは、最近の日本でも同じで、目先の評価ばかりを気にするサラリーマンが増えて、本来の日本的な良さが失われているのはご承知のとおり。このままだと、日本だって米国と同じ結果になってしま
うのは目に見えている。
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2008/12/15(Mon) |
GMが破綻、なぜ? |
言うまでもなく今世間で大騒ぎになっている米国発の世界恐慌の嵐は、最初と発端はサブプライムローンの破綻だったが、更にリーマンブラザースの破綻で追い討ちをかけられて留めは世界一の自動車メーカーであるGMの危機にまで発展してしまった。
しかし、GMの業績悪化は今に始まった事ではないのも周知の事実。それではGMのクルマって一体どんな構成になっているのだろうか。
そこで下の表を参照願いたい。
表1 GMの米国内販売台数
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11月販売台数(千台) |
1月〜11月販売台数(千台) |
|
2008 |
2007 |
前年同月比 |
2008 |
2007 |
前年比 |
ビック |
7.5 |
13.2 |
-43.3% |
128.3 |
171.4 |
-25.1% |
キャデラック |
8.8 |
17.0 |
-48.3% |
147.9 |
193.3 |
-23.5% |
シボレー |
95.1 |
150.4 |
-36.8% |
1,653.8 |
2,066.3 |
-20.0% |
GMCトラック |
19.4 |
33.4 |
-42.0% |
333.0 |
441.5 |
-24.6% |
ハマー |
1.5 |
4.0 |
-63.9% |
25.3 |
50.7 |
-50.0% |
ポンティアック |
12.1 |
26.0 |
-53.4% |
250.9 |
327.8 |
-23.5% |
サターン |
8.1 |
15.1 |
-46.2% |
175.4 |
221.9 |
-20.9% |
サーブ |
0.9 |
2.0 |
-57.5% |
20.2 |
30.0 |
-32.6% |
GM合計 |
153.4 |
261.3 |
-41.3% |
2,734.8 |
3,502.8 |
-21.9% |
米国小型車合計 |
747.5
|
1,180.3
|
-36.7% |
12,352.5
|
14,764.3
|
-16.3% |
GMの売り上げの大部分はシボレーで稼いでいる。そのシボレーの内訳はといえば
表2 シボレーの販売台数内訳
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11月販売台数 |
1月〜11月販売台数 |
|
2008 |
2007 |
2008 |
構成比率 |
2007 |
構成比率 |
Aveo (I) |
3,321 |
5,185 |
53,103 |
3.2% |
60,705 |
2.9% |
Cavalier |
- |
- |
- |
0.0% |
57 |
0.0% |
Classic |
- |
- |
- |
0.0% |
17 |
0.0% |
Cobalt |
6,319
|
13,629
|
175,259 |
10.6% |
183,029
|
8.9% |
Corvette |
1,093 |
2,438 |
25,647 |
1.6% |
30,771 |
1.5% |
HHR |
3,421 |
7,179 |
89,184 |
5.4% |
95,525 |
4.6% |
Impala |
12,851
|
22,824
|
244,692 |
14.8% |
293,328
|
14.2% |
Malibu |
9,469
|
7,210
|
160,898 |
9.7% |
116,140
|
5.6% |
Monte Carlo |
2 |
498 |
710 |
0.0% |
15,380 |
0.7% |
Chevrolet car (D) |
33,155 |
53,778 |
696,390 |
42.1% |
734,247 |
35.5% |
Chevrolet car (I) |
3,321 |
5,185 |
53,103 |
3.2% |
60,705 |
2.9% |
Total Chevrolet car |
36,476
|
58,963
|
749,493 |
45.3% |
794,952
|
38.5% |
Astro |
- |
- |
- |
0.0% |
25 |
0.0% |
Avalanche |
1,996 |
4,144 |
31,806 |
1.9% |
50,449 |
2.4% |
Blazer |
- |
- |
- |
0.0% |
7 |
0.0% |
Colorado |
2,503 |
5,428 |
49,899 |
3.0% |
70,306 |
3.4% |
Equinox |
2,570 |
5,261 |
61,700 |
3.7% |
81,848 |
4.0% |
Express/G van |
7,909 |
9,734 |
80,731 |
4.9% |
103,663 |
5.0% |
Silverado |
29,534
|
38,122
|
431,725 |
26.1% |
564,697
|
27.3% |
SSR |
- |
1 |
13 |
0.0% |
241 |
0.0% |
Suburban |
3,882 |
6,033 |
48,003 |
2.9% |
76,900 |
3.7% |
Tahoe |
4,149
|
9,195
|
85,161
|
5.1% |
134,905
|
6.5% |
TrailBlazer |
2,556 |
7,794
|
70,791 |
4.3% |
122,554 |
5.9% |
Traverse |
2,936 |
- |
4,521 |
0.3% |
- |
0.0% |
Uplander |
584 |
5,689 |
39,943 |
2.4% |
65,708 |
3.2% |
Venture |
- |
- |
- |
0.0% |
25 |
0.0% |
Total Chevrolet truck |
58,619
|
91,401
|
904,293 |
54.7% |
1,271,328
|
61.5% |
Chevrolet (D) |
91,774 |
145,179 |
1,600,683 |
96.8% |
2,005,575 |
97.1% |
Chevrolet (I) |
3,321 |
5,185 |
53,103 |
3.2% |
60,705 |
2.9% |
Total Chevrolet |
95,095 |
150,364 |
1,653,786 |
100.0% |
2,066,280 |
100.0% |
こうして見ると、シボレーの売り上げの60%程度はSUVを含む小型トラックとなっている。
しかし、売れ筋車種は我々日本人としては馴染みの薄いものばかりで、名称を聞いてもピンとこないだろう。
そこで次回は、これらの車種を調べてみる事にする。
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2008/12/8(Mon) |
New Fairlady Z |
昨日の日曜日、新型Zを見ようと思い馴染みのディーラーとは違うところへ行ってみた。
グレードは最上級のVersion STで、しかもMT!さらには既にナンバープレートが付いている。
というわけで、早速試乗をしてきた。まあ、馴染みの店ではないので、ホンのチョイ乗り程度だが、インプレッションは近いうちに速報版としてアップできればと思っている。

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2008/12/6(Sat) |
HONDA の F1撤退 |
ホンダがF1から撤退するようだ。
ホンダといえば日本がやっと敗戦から復興したとはいえ、世界の水準には遠く及ばない1960年代に、カーレースの最高峰であるF1に出場したという事実は、当時の(一部の)日本人にとっては何と嬉しいことだったか。
そのホンダの初期のF1マシンは1964年から参戦した1.5ℓ時代のRA271から始まった。そして65年の最終戦メキシコグランプリでRA272が初優勝を遂げたが、日本のマシンがF1で優勝するというのは、当時の日本人にとってドンナに凄いことか。ところが、当時の一般的な日本人はF1どころが、クルマ自体が無縁の存在だったから、F1での優勝を大喜びしたのは一部のマニアくらいだった。
それどころか、一部のマスコミからはホンダが暴走族を支援する企業であるかのように言われたという。レース=暴走とは、何とも後進国丸出しの時代だったもので、今考えれば大笑いだが・・・いや、まてよ、未だにクルマは悪の根源だと思っているような大新聞の記者なんて、まさかいないよね。

RA272 1965
1.5ℓ時代の最終モデルであるRA273は当時タミヤ模型よりビッグスケール(1/12)の超精密プラモデルが発売されたので、年季の入った読者ならばこの話を思い出してニンマリとするに違いない。勿論
B_Otaku
もなけなしの小遣いをかき集めて買ったのを覚えている。それで完成したモデルを眺めた時の感動なんてもう・・・・・勉強どころじゃぁなかったなぁ。
1966年からはレギュレーションの大幅な変更によりマシンは3ℓ(RA300型)を開発して参戦し、1967年にはイタリアGPでの優勝を含めてコストラーズランキングの第4位となった。翌1968年は改良型のRA301型に進化するが、同時に投入した空冷エンジンのRA302型の事故によるドライバーの死亡や、自動車の大気汚染問題の解決などから68年シーズンをもって活動停止を停止してしまった。

RA301 1968
この1968年までがホンダF1の第1期で、その後はエンジンサプライヤーの時代を経て、2006年からは再びフルコンストラクターとなっての活動をしていたが、これも当分は休止となるだろう。まあ、ホンダのことだから、何年かの後には必ず復帰すると期待している。
という訳で、第1期時代の代表的なマシンの写真を紹介したが、要望があれば第2期以降の話題も取り上げようかと思っている。どんな、モノでしょうかねぇ?
ご意見はメールにて。
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2008/12/4(Thu) |
燃料計 |
以前から気が付いていたのだが、一般にBMWやメルセデスと国産車の燃料計を比べて見ると、国産車の燃料計は目盛がリニアでないものが多いようだ。
更には満タンではフルの位置を大きく振り切れたり、おまけに目盛りには誤差があって最初は幾ら走っても針が下がらないのに、あるところで急激に下がりだして、あっという間に1/2を指したり、まったくイイカゲンなものが多い。一つには満タン付近からの動きを悪くして感覚的に燃費が良いように見せかけているというセコいテクニックもあるようだ。そしてリニアでないのはタンクの液量センサーをケチっているので、液面と検出量が変なカーブを描いていることもあるだろう。
左の写真を見れば一目瞭然で、日本が誇る最高級セダン、海外ではメルセデスSやBMW7よりも評価が高い世界一のセダン(と、一部の日本人が信じている)の燃料計はFの次の3/4の太いメモリはFと1/2の中間より遥かにF寄りにある。だから、満タンから1/4を使っても視覚的には1/6程度使ったように感じてユーザーは燃費が良いと勘違いする。
これに比べて真ん中のBMW116iはといえば、ちゃあんと均等配分のメモリで、しかも1/4の中間にも細かい目盛りがついている。
116iと言えばすっぱい葡萄の代表みたいなくるまだが、やっぱり食べてみれば葡萄は甘かった。そして、一番下のは
例によって比べるのが反則ぎみだが、これは残りが1/4で目盛りが赤く光って警告する。1/4とゼロの間隔が多少広いのは、ゼロは本当にゼロで空っケツという意味だろう。
しかも満タンにした時の針の位置はピッタリ4/4を指すという、まるで精密計器のようなものが付いている。
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