B_Otaku のクルマ日記


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2022/2/27 (Sun)  中国SUV販売5位 BYD 宋 (Song)

前回の1位 HAVAL H6、2位 長安汽車 CS75に引続き、2021年中国国内の SUV 販売台数で5位となった BYD 宋 (Song) について纏めてみる。なお、3位は東風本田 CR-V 、4位は一汽豊田 RAV4 と何れも日本車となっている。

また、以下の画像の出展はBYDのサイト (http://www.byd.com/) による。

BYD「」は統計では1車種で分類されているが、実は下記のように多数のバリエーションがあるようだ。ただし、大きく分けると宋 PRO宋 MAX に分けられるようで、その2車種に対して、旧型と新型が混在して販売されているようで、日本の感覚からすれば妙だが、これも国情の違いだろうか。

そこで最初に宋 PRO から概要を纏めてみる。

アウターサイズは全長 4,650 x 全幅 1,860 x 全高 1,700 ㎜ 、ホイールベースは 2,712㎜ で、SUV 販売 1位となったHAVAL H6 の全長 4,853 x 全幅 1,886 x 全高 1,724 ㎜ 、ホイールベースは2,738㎜ よりも全長は203㎜ 短かく、全幅も 26㎜ 狭いが、ホイールベースは 26㎜ 短い。

エンジンは 1.5T 157㎰/5,200rpm 245Nm/1,600-4,000rpm と公表さているが、恐らくは中国車ではお馴染みの三菱製エンジンだろう。 これに 120kW 280Nm のリアモーターが組み合わされる。なお、一部車種では更にフロントに110kW 250Nm のモーターが追加される。ただしエンジンは前輪駆動だから、何れもモーターと組み合わせた 4WD となる。

メータークラスターは LED 、センタークラスター上部には大型のタッチパネルらしきディスプレイがあり、個別のスイッチを廃したテスラー風だ。

室内はリアのレッグルームなども結構広そうだ。

フロントインテリアを一望すると、結構それらしく纏まっている。

カットモデルを見ると、床下のバッテリーが小さめだが、エンジンとの関係はどのようなシステムになっているのだろうか?

では 宋 MAX はというと、こちらはアウターサイズが全長 4,680 x 全幅 1,810 x 全高 1,680 ㎜ 、ホイールベースは 2,785㎜ で、 宋 PRO の全長 4,650 x 全幅 1,860 x 全高 1,700 ㎜ 、ホイールベース 2,712㎜ と比べて全長は30㎜ 長く、全幅は逆に50㎜ 狭いが、ホイールベース 70㎜ も長い。

実はこのモデルの特徴はシートが3列 (6~7人乗り) で、SUV というよりも MPV というべきで、実際に同社のサイトでも MPV と表記している。エクステリアが 宋 PRO とは大分異なるが、それ以上に室内レイアウトが全く違うのだった。

ダッシュボードはテスラのような大型ディスプレイのタッチパネルを使用する方式で、これは 宋 PRO と共通に見える。

結局、中国での SUV カテゴリーでは RAV4 に代表される小型 SUV とそのコピー品が主流のようだ。

そして宋の価格は 9~17万元とバリエーションが多いだけに、HAVAL H6 や長安 CS75 よりも価格帯が広いが、それでも RAV4 と CR-V に比べれば圧倒的に安い。

では、これら中華 SUV が日本に輸出されて、100万円代で RAV4 クラスのクルマが販売されたら果たして売れるかと言えば、まあそれは無いだろう。というのは、既に 2001年にヒュンダイが日本に進出した時に、国産車に比べれば半額に近い激安価格で販売したにも関わらず、結局売れずに撤退している事実を見れば、クルマという命が掛かった商品は安いだけでは売れない、という事だ。




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