B_Otaku のクルマ日記


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2021/2/19 (Fri)  紅旗H9

中共の紅旗は、同国共産党の幹部用の高級車ブランドであり、そのルーツは1958年に毛沢東による自力更生路線による国産自動車ブランドとして設立されたものだ。初代モデルは1963年に発表された CA770 で、写真のように立派なリムジンだがスタイルは当時としても一時代前の雰囲気だ。

その後紅旗はフォード リンカーンやトヨタ クラウン・マジェスタ、クラウンをベースとして作られて来たが、昨年8月に正式に発表されたのが最新モデルの H9 で、これを日本でも販売するというニュースが最近報道された。

テレ朝などは中国の自動車技術も最高級車を日本に輸出するまで進化した、と大騒ぎをしているが、全長 5137㎜ という堂々たるボディを2.0T 252㎰ で前輪を駆動するとか、何やらショボい。ただし、上位モデルにはV6 3.0T 272㎰ というモデルもあるようだが、それでも国のトップが乗るクルマとしては何ともイマイチだ。

では以下、H9 の「オフィシャルフォットらしきもの」を見ていこう。

出展は何れも codingnote.cc/ による。

アウターサイズは全長 5,137x全幅 1,904x全高 1,493 ㎜ ホイールベース 3,060 ㎜というから、トヨタ センチュリーの全長 5,335x全幅 1,930x全高 1,505 ㎜ ホイールベース 3,090 ㎜と比べると僅かに小さいが、ほぼ同クラスの堂々たるサイズだ。

フロントグリルは当然ながら権威を感じさせる立派なものだが、ヘッドライトの細長い事が最新のデザインという感じはする。

クーペ的なルーフラインや6ライトのサイドウィンドウなど、最近の高級サルーン的なスタイルはしているが、こうして見ればやはり無国籍車というか、パチものというか‥‥。まあ、こんなモノだろう。

インテリアは当然ながら中国としては最高品質と思われる雰囲気だ。まあ、この程度の見掛けの内装なら既に出来るのだろう。

リアシートは3人掛けの5人乗りと、写真の2人掛けの4人乗りがある。シートのバックレストのボチボチが気色悪い。また、これだけの VIP カーの割にはクーペ的なルーフラインの為に頭上スペースが狭い。

このクルマのベースは発表されていないが、紅旗を製造するのは第一汽車で、同社はトヨタとの合弁会社として天津一汽豊田をグループに持つ事から、トヨタの影響は色濃く残っているだろう。実際に前述のように一時期の紅旗はトヨタ マジェスタやクラウンだった時代もあったくらいだ。

さてこのクルマ、日本では 5百万円くらいからというが、一体誰が買うのだろうか。あっ、そうか。朝日新聞やテレ朝が真っ先に勝って、これは素晴らしい。日本の自働車産業も増々中共に追い上げられるだろう、とホルホルすれば良いんじゃねぇ。

おっと、その前に某自民党の某幹事長が買うのが先だろう。勿論自腹で (笑

 





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2021/2/17(Wed) テスラのリコール  

電気自動車メーカーとして全くゼロから発足した事でも有名なテスラだが、この度リコールの届け出を行った。対象は高級乗用車のモデル Sと同 SUV のモデル Xで、約 13.5万台が該当する。

不具合内容は運転席のディスプレーに組み込まれた制御装置のメモリーが一定期間で寿命となり、後方カメラなどの機能に不具合が生じるというもの。これにより後方確認カメラの表示、ウインカーの点灯やフロントガラスデフォッガーの動作などに不具合が生じる可能性があるというが、同車の場合、単独の操作スイッチは無く、全てがディスプレイ上のタッチパネルで行うために、これが動かないとエアコンやオーディオなどの機能が一切使えなくなる可能性がある。

 ⇒ Tesla Model S 試乗記 (2016.7)

では、何故にこんな事が起きたかと言えば、自動車用の部品というのは家庭で使ういわゆる民生品とは違い、使用条件が比較にならない程厳しく、真夏の室内は優に100℃を超えるし、真冬の北海道なら -20℃くらいは当たり前。これに耐える部品と言うのは正に軍用品と同じ仕様となる。

これは噂だが、テスラは部品の多くに民生用品を使っているという。結局、テスラは自動車の製造という面では門外漢であり、自動車独特の開発手法が判っていなかったのだろう。

最近のトレンドである電気自動車は、エンジンという高度なメカ部品が要らない事から、異業種の新規参入も取りだたされているが、自動車の製造はそんなに甘くはない。

ということで、少しこれらについてのまとめを何回かに渡って連載しようと思っている。それによって、EVへのシフトによりトヨタなどの優位性が失われる、なんていう事を言っている素人評論家に惑わされる事なく、冷静に考えられるようになる‥‥何て大きな事は言わないが‥‥多少の参考にはなるだろう。

乞うご期待!


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