1965年にダイハツから発売されたコンパーノスパイダーはコンパーノバンというライトバンをベースにセダンボティとしたコンパーノベルリーナの派生
モデルであった。なんと、ルーツはライトバン!
ライトバンというのは商用車だから
、実は強靭なフレームを持っている。その為にオープンボディを載せるのも、意外と容易だったりする。エンジンは958cc、OHVで、最高出力は65psを発生していた。
コンパーノスパイダーは当時としては珍しい、フル4シーターのオープンで、外形寸法は全長3795mm×全幅1445mm×全高1350mmと、現在の
ほうが全長は少し長いが、概ね現行の軽自動車程度の大きさだった。
ダイハツという会社は当時からユニークな発想で、マイナーとは言うものの独特のオープンカーを作っていた。今でもコペンを作るという発想は、既に40年以上も前から受け継がれてきたようだ。当時を振り返ってみると、コンパーノスパーダーが街を走っているのを見た覚えが無い。しかも、モーターショーに出品されたコンパーノスパイダーを見ても、決してカッコ良いとか、憧れとかいう気はしなかった記憶がある。
当時の価格は69.5万円で、これはホンダS800の65.3万円よりも高いから、売れなくても当然ともいえるが・・・・・。
このコンパーノスパイダーに関する文献などは極めて少なかった。まさに60年代の日本のスポーツカーの歴史に埋もれた、マイナーな存在に違いない。それにしても、このクルマのミニカーが発売されているというのも凄いものがある。
|